【思考力】「米国失業率4.1%に改善」のウソ
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さて、今回のテーマは米国失業率の正しい読み方 です。
以下は、2017年10月の米国雇用者数の原数字です。
2017年 2017年
(千人) 9月 10月 変化
労働人口 161,146 160,381 -765
就労中 154,345 153,861 -484
失業中 6,801 6,520 -281
失業率 4.2% 4.1% -0.1
失業率を見てみると、9月の4.2%から、10月には4.1%に下がっていますね。
米国の労働環境は改善しているのでしょうか?
管理人は、そう思っていません。
失業率の計算方法をみてみましょう。
上記に示すように、9月から10月にかけての数字を見ると
★ 労働人口が、765千人も下がっている
★ 就労中労働者数も、484千人減少
★ 失業者数も、281千人減少
実は労働人口は、仕事を探している人間の数を示しています。
つまり、仕事をさがしている人の数(分母)が大きく減少したのです。
これは、あまりに労働環境が良くないので、仕事を探しても意味がないので、仕事を探すのをやめた人が増えたともいえるわけです。
実際、就労中人口も484千人減っているわけですから、景気にはマイナスですね。
10年債金利が2.333%に低下しているのもうなずけます。
表面的な失業率の数字を、鵜呑みにしてはいけませんね。
注)以上は私見であり、また、ファイナンシャル・リテラシー(金融知力)の向上のみを目的としたものです。したがって、投資勧誘の目的で作成されたものではありません。実際の投資の最終判断は、自己責任でお願い申し上げます。
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