第7回 恐るべき化けの皮をかぶった銀行
会社で定年を迎え、自宅でゆっくりとくつろぐ人生、
シニア世代の再雇用で自分のペースで仕事をしながら楽しむ人生、
老後資金が足りなくてあくせく働く人生、
どれがいいとも悪いとも言えません。
ただ、危険なのは、上記の3つのうちの上2つに当てはまる人達です。
「いやいや、一番下のお金に余裕がない人たちのほうが、どう考えても危険でしょ」
とまあ思いますよね。
いいえ、余裕がなく一生懸命働いている人達はそれでいいのです。
ヘタにお金を持っていると、いろんなところから、お金をむしり取られます。
その最たるところが銀行だと私は思っています。
(かなり独断と偏見入っています)
定年を迎えると、いきなり取引先の銀行から電話がかかってきます。
「○○銀行ですが、いつも大変お世話になっております」
「はあ、どうも」
「つきましては、当行の特別応接室で、□□様のご資産の運用提案をさせていただきますので、ぜひ、ご来店いただけたらと思うのですが?」
「特別応接室?」
「はい、長年ご利用されている、いわゆるVIPと呼ばれる方のみしかご入室いただけないお部屋でございます」
「あー、そうなんですかー。毎日が日曜みたいなもんなんで、行ってもいいですよ」
「では明日はいかがでしょうか?」
「大丈夫ですよ」
「では明日、△時にお待ちしております。
受付でお名前を言っていただければ、すぐ特別室にお通しいたします。」
「わかりました」
次の日、取引先の銀行に行ってみると、
すぐにフカフカのソファーの特別室に案内され、
お茶やコーヒー、お菓子などが用意されていました。
もちろんおかわり自由、食べ放題です。
そして、スラッとした姿の女子行員の愛らしい笑顔の接待を受け、
談笑しているうちに、投資信託などの商品をすすめられ、購入してしまいます。
虎の子の貯金の大半を突っ込むことも少なくない話です。
別にどの投資商品が悪い、
投資商品をすすめる銀行員が悪い、
購入する人が悪い、
ということが言いたいわけではありません。
このシステムが最悪だ、ということなんです。
銀行は大きな入金や出金があれば、必ずその顧客をチェックします。
つまり、この場合は、おそらく退職金が入ったという情報を入手した銀行が、
最大限のもてなしをして、投資商品を買ってもらうというシナリオができていたわけです。
それまで銀行から接待的な電話など受けたことないところに、いきなりご丁寧な電話、
銀行だから、まあ怪しまずノコノコと出かけて、むしり取られるというわけです。
むしり取られる、というのは言い方が悪かったかもしれません。
投資信託などの手数料や管理料が取られるということです。
これは顧客が儲かりようが、損しようが関係ありません。
銀行は勤め上げた立派な人を接待しているのではなく、
お金に対して接待しているのです。
ちなみに私も、少し大きめの資金を銀行間、FX業者から銀行などに移動すると、
もれなく電話がかかってきます。
全く関心がなく断り続けるので、
最近ようやくかかってこなくなりました(^_^;)
銀行は公的機関でもなんでもありません。
ファストフードでポテトやワンサイズ大きいものをススメられたり、
ガソリンスタンドで、無料点検をして、オイル交換や整備費を取られたりするのとほぼ一緒です。
特殊詐欺などの欲しがる情報をいとも簡単に、しかも、いち早く入手することができるところだということを認識しておきましょう。
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