GDPと株式時価総額:日本株は割高?(1)
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さて、今回のテーマはGDPと株式時価総額です。
ウォーレン・バフェット氏が注目している数字に、GDPと株式市場の時価総額の関係があります。
見方は、株式市場の時価総額がGDPの何%となっているかです。
下記のチャートは1985年以降の以下の数字を示しています。
☆ 赤 : GDP(兆円、左軸)
☆ 青 : 時価総額(兆円、左軸)
☆ 緑 : 時価総額 ÷ GDP (%、右軸)
出所) 日本証券取引所、IMF
1980年代後半のところをご覧ください。
日経平均が40000円を突破するかどうかの1989年ですが、株式市場の時価総額が名目GDPの145%にもなっていたわけです。
超割高だったわけですね。
2016年末も107%ですので割高圏でに入ってきています。
相場は勢いもありますので、さらに割高になること、つまりバブルになることもありますが、現状をよく見ておく必要がありそうです。
ちなみに、4月現在のIMFの予想では、2017年末の日本の名目GDPは546兆円。
一方、2017年8月末現在の新興市場なども含めた日本の株式市場の時価総額は620兆円です。
ということは、GDP比率は113.7%。
GDPがそれほど伸びない日本では、かなり割高になってきたとも言えます。 PERだけで割安割高を判定するのは、危険かもしれません。
注)以上は私見であり、また、ファイナンシャル・リテラシー(金融知力)の向上のみを目的としたものです。したがって、投資勧誘の目的で作成されたものではありません。実際の投資の最終判断は、自己責任でお願い申し上げます。
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