なぜ今、北朝鮮問題が緊迫すると、ドル安になるのか
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さて、今回のテーマは北朝鮮問題と円ドル相場です。
北朝鮮問題が緊迫化して、地政学的リスクが高まっています。
多くの評論家が、「日本のほうが米国より近いのに、なぜ円高になるのか理解ができない」とのコメントをしています。
しかしながら、合理的に考えると、その理由が見えてきます。
この問題を考える前に、まず、以下の問題を考えてみてみましょう。
【例】 2つの個別銘柄があります。
銘柄Aは 50%増益が予想されていたのに、実際は30%の増益にとどまりました。
銘柄Bは 5%増益が予想されていましたが、実際は20%増益でした。
結果としては銘柄Aのほうが増益率は大きいのに、銘柄Bが買われ、銘柄Aは売られてしまいました。
これは、予想の数字が既に「織り込まれていたから」、つまり価格に反映していたからですね。
それでは、北朝鮮の問題に話を戻します。
北朝鮮のミサイルの種類
1) スカッドER (射程約1000km)
2) ノドン (射程約1300km) 東京が射程圏内
3) テポドン (射程約1500km)
4) ムスダン (射程約2500-4000km)
5) テポドン2 (射程約6000-10000km) SF、LAが射程圏内
今回北朝鮮は、大陸間弾道弾(ICBM:射程距離5500km以上)の発射に成功し、核弾頭も搭載できるようになったのですね。
ここで整理して考えると:
<大陸間弾道弾開発前>
★ 日本は、すでに北朝鮮のミサイルの射程圏内
★ 米国は、北朝鮮の射程圏外
<大陸間弾道弾開発後>
★ 日本は大陸間弾道弾が開発されようがされまいが、すでにリスクがあったわけです。
★ したがって、日本は大陸間弾道弾の開発により、リスクが上がったわけではない。
★ 米国が、北朝鮮の射程圏内となった
★ 一方、米国はこの大陸間弾道弾の開発によりリスクが上がった。
<結論>
米国のほうが相対的にリスクが上がったので、ドル売り円買いになるわけですね。
注)以上は私見であり、また、ファイナンシャル・リテラシー(金融知力)の向上のみを目的としたものです。したがって、投資勧誘の目的で作成されたものではありません。実際の投資の最終判断は、自己責任でお願い申し上げます。
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