テクニカル分析の三原則
──────────────────────────────
連載「トレード哲学」……11
──────────────────────────────
「3」という数字は、とても便利に使われます。
仏の顔も三度、二度あることは三度ある、三日坊主、石の上にも三年……犬だって、「三べん回ってワン!」ですからね。
相場用語にも「3」を使ったものがありますが・・・
「三段上げ」「三段下げ」って、数字ではなく雰囲気、「3」という数字の語呂を利用した感がたっぷりとあります。
チャートを見るときの原則として挙げられる、「テクニカル分析の三原則」はどうでしょうか?
- 価格はすべてを織り込む(すべての材料は瞬間的に織り込まれる)
- 価格はトレンドを形成する
- 歴史は繰り返す
「1」は、市場は効率的だという前提に基づいています。
でも、市場が効率的ならばトレンドは起こらないのではないか……こんな疑問も生じます。
実践的に考え、
チャートを見るときは、値動きを“厳然たる事実”として受け入れる
しかし、効率的でないためにトレンドが持続する
というのが答えでしょうか。
結局、誰にも明日の価格すらわからないのですから、好き勝手というと語弊があるものの、“独自の考え方”によって「株価は〇〇な動きをする」と想定し、それに基づいてポジションを動かす、ということなのです。
ちなみに、「市場は極めて効率的だ」「技術を用いても平均を上回る利益など得られない」「相場なんてやるもんじゃない」という結論もあるわけで、私たちのように売買を実践する立場からすれば“まちがい”といえますが、それはそれで、そう主張する人にとっての「正解」「真実」なのです。
今後も、思いつく限り、いろいろな哲学を紹介していきます。
×
よろしいですか?