【フジトミ】東京石油市場は全面高
(東京原油・石油製品)
22日の東京原油・石油製品は海外原油の急伸と円安を好感して大きく買われた。原油期先10月限は前週末比780円高の3万7120円、ガソリン期先11月限は同690円高の4万9870円、灯油期先11月限は同810円高の4万9940円。
週明けの海外石油市場は続伸しており、週明けの東京石油市場の一段の上伸をもたらすことになった。週明けのWTI・ブレントは一段と上伸しているが、週末にかけて開催されたOPEC経済委員会で、減産延長に加えて、減産幅を拡大することが検討されたことが支援材料になったといえる。減産幅拡大で、より思惑的な買いが期待できる状況にある。25日の総会までは堅調な展開が予想される。しかし、減産拡大が決定しても、それを加盟国は履行するかどうかは不透明で、現在の減産目標を達成しているのはサウジしかない。それだけ、実効性に対する懸念もあり、総会後の海外原油は知ったらしまいで値崩れすることもありそうで、それまでは買いで臨みたい。昼以降、WTIは水準を切下げていたが、東京の下げ渋りが目立っていた。
(東京貴金属)
22日の東京金は反発しているが、NY金の軟化で高値から値を消している。金期先4月限は前週末比15円高の4478円、白金期先4月限は同17円高の3365円。
東京金は円安とNY金の水準切り上げを好感して上伸しているが、4480円台から値を消すなど、上げ幅を縮小した。朝方上伸していたNY金が軟化したためで、白金やパラジウムの週明けの軟化がNY金の上げ幅縮小につながったとにみる。朝方は4500円を期待する場面もあったが、その他貴金属のファンダメンタルズ面の弱さもあり、東京金の上値の重い展開を再認識する展開をみせたともいえる。
(東京ゴム)
22日の東京ゴムは一時急伸も、昼以降に上げ幅縮小している。期先10月限は前週末比2.8円高の227.7円。
週末夜間の東京ゴムは値を消していたが、時間外の上海ゴム急伸とNYダウの大幅高もあり、週明けは大きく買い直され、229円台で始まった。10時過ぎには233円ちょうどまで買い進まれ、期先は夜間の安値から10円以上も急伸した。しかし、上海市場の上げ幅縮小もあり、昼前に先限は230円を下回った。ここ最近、夜間での値崩れ後に日中取引で戻りをみせるパターンが続いているだけに、夜間での売りは避けるべき。納会後のサヤ出世の動きに市場は警戒し始めている。
(東京トウモロコシ)
22日の東京トウモロコシは上伸も、上げ幅縮小へ。期先5月限は前週末比280円高の2万2380円。
週末のシカゴは米コーンベルト東部の天候不安をようやく認識して急伸しており、週末の夜間取引の上伸につながった。ただ、週末の急伸に対する高値警戒の動きもあり、週明けは上げ幅週縮小の動きをみせ、2万2300円割れをみせた。注目の週明けのシカゴコーンは、序盤、売り買いが交錯していたが、次第に上伸し、期近7月限は3.70ドル台で推移し、5月10日以来の高値を示現したが、米コーンベルト東部での週末の降雨や今週の降雨予報が支援材料に。この強調地合いをみて、11時前に先限は2万2400円台に上伸し、夜間の高値を更新した。しかし、買いは続かず。シカゴの堅調地合いが続いていたが、円安が一服したため。シカゴの強調地合いへの基調転換が窺えるだけに、降雨予報を加味すれば、上げ渋りをみせている東京は買いが無難とみる。
(東京米国産大豆)
22日の東京一般大豆は急伸後、急落へ。期先4月限は前週末比310円安の4万6590円。
東京先限は朝方、急伸し、4万7500円を示現した。週末のシカゴ高に過剰反応したため。実際、買われ過ぎ警戒に対する高値警戒から先限はその後、アッサリ4万7000円を下抜け、昼前には一段安となった。噴き値売りを提供することになったが、今後とも噴き値売りスタンスは崩せない。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=15307
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