【フジトミ】東京金は他貴金属の値崩れを嫌気して急反落
(東京原油・石油製品)
19日の東京原油・石油製品は追加減産期待もあり、続伸している。原油期先10月限は前日比390円高の3万6340円、ガソリン期先11月限は同420円高の4万9180円、灯油期先11月限は同330円高の4万9130円。
東京石油市場は続伸している。夜間では海外原油の一段安と円高のダブルパンチを浴びて、原油期先は3万5000円割れをみせたが、その後の円安と原油高で3万6000円台を回復。日中取引では3万6000円台で推移していた。昼前にWTI期近7月限は50ドル台に乗せたが、ここ最近の高値を更新。OPECの追加減産観測が支援材料になった模様。東京は上げ一服も、昼以降の一段の円安もあり、また買い直されていた。25日のOPEC総会を前にして、追加減産を期待して買われ易いなるとみる。ただし、短期勝負の買いが無難。原油市場でもイランの大統領選挙に関心を寄せており、注目したい。
(東京貴金属)
19日の東京金は他貴金属の値崩れを嫌気して急反落。金期先4月限は前日比26円安の4463円、白金期先4月限は同31円安の3348円。
東京貴金属は全面安の様相となった。金もその他貴金属の値崩れに追随して売り込まれ、急反落へ。安全資産としての独歩高も期待されたが、1265ドルの高値から1240ドル台まで急落したことで、金を取り巻く状況は悪化したといえる。トランプ米大統領の政治スキャンダルがパラジウムの急落を招き、それに銀が追随して急落。白金が自動車触媒の需要縮小が改めて認識され、大きく売られている。金市場の強気筋はイランの大統領選挙に期待を寄せており、ひとまずその結果に注目。日本時間21日未明に半明するとみられるが、過半数を越える候補がいなければ、26日に決選投票となる。強硬派が当選すれば、NY金は1260ドル台回復も予想されるが、まずは結果待ち。
(東京ゴム)
19日の東京ゴムは波乱の中、小反発。期先10月限は前日比1.6円高の224.9円。
夜間の東京ゴムは円高とNYダウ先物の続落を受けて一段と売られ、216円台に値を消した。しかし、その後、急ピッチに円安が進行し、NYダウも上伸したこともあり、朝方から東京ゴムは大きく買い直され、先限は221.8円で始まった。結局、安値から10円の戻りをみせ、上げ一服。夜間の状況から一変したように、週末のイベントで、週明けの状況が大きく様変わりすることも予想され、昼前から様子見ムードが支配的で、先限は224円を挟む動きとなっていた。
(東京トウモロコシ)
19日の東京トウモロコシは打診買いに反発。期先5月限は前日比100円高の2万2100円。
夜間では円高とシカゴ急落のダブルパンチで2万1810円まで下落したが、日中取引では下げ渋りをみせ、マイナス圏は一時的で、2万2000円台の動きが中心だった。前日の大引時点よりも再開したシカゴは下落しており、円高気味に推移しているが、売り疲れもあって下げは一服。その結果、割高な値位置とみられる。週末のイランの大統領選挙の結果次第で、金融市場も不安定になるとみられ、週明けの新規仕掛けが無難。市場では米コーンベルトの天候に関する関心は薄れているが、それでも把握しておくべき。
(東京米国産大豆)
19日の東京一般大豆は反発。期先4月限は前日比230円高の4万6900円。
前日の急落に対する調整かたがた反発している。シカゴは前日の大引け時点よりも20セントも急落したが、円安進行と週末要因の買い戻しも手伝って下げは一服。下げ足りないものの、流動性に乏しいだけに、戻りも仕方なし。シカゴの先安懸念は高まっており、東京の戻り売りはそのまま。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=15297
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