【フジトミ】東京石油市場は引けにかけて戻りをみせ反発
(東京原油・石油製品)
18日の東京原油・石油製品は波乱含みの中、引けにかけて買い戻される。原油期先10月限は前日比230円高の3万5950円、ガソリン期先11月限は同170円高の4万8760円、灯油期先11月限は同130円の4万8800円。
強気の米EIAの在庫統計をキッカケにしてWTI・ブレントとも急伸したが、先日示現したの高値更新とはならず。米国の原油生産が久しぶりに減少したこと、ガソリン需要が2週連続で増加したことは支援材料になっていた。しかし、NYダウの急落を嫌気したNYガソリンが値崩れをみせ、それを受けてWTI・ブレントも高値から大きく値を消したことで、東京石油市場も追随して上げ幅を小さくした。急ピッチの円高も東京市場では売り材料になり、原油期先はアッサリ3万6000円を割り込んだ。日中取引では相変わらずの下げ渋りをみせていたが、円高再燃と海外原油の下落には逆らえず、ジリジリと水準を切り下げた。10時過ぎに原油期先は夜間の安値を更新するなど、マイナス圏に値を崩した。ただ、円高や海外原油安が一服したため、原油期先の戻りも早く、マイナス圏の動きは一時的にとどまった。WTI期近7月限の49ドル割れも想定しておくべき。東京ガソリン期近の急伸が目立っていた。
(東京貴金属)
18日の東京金はNY金急伸が急ピッチの円高をカバーして反発している。金期先4月限は前日比8円高の4489円、白金期先4月限は同34円安の3379円。
NY金急伸と急ピッチの円高の下、東京金は夜間で波乱の展開をみせ、ひとまず上昇して夜間の取引を終えた。日中取引では円高とNY金の上伸が交錯する展開をみせた。NY金は1260ドルを挟む動きをみせ、東京金は昼前に大きく値位置を切り下げたが、NY金の軟化が影響していた。昼以降、NY金が1260ドル台で推移したことで、また4490円を示現するなど、強調地合いを鮮明にした。対照的に東京白金は急落へ。NY金の強調地合いでも950ドルは壁になってしまったが、NYパラジウムの続急落が足かせに。14時にかけてNY金はまた1260ドルを下回ったが、円安進行を好感して東京金は4490円台で推移し、朝方の高値更新をみせた。
(東京ゴム)
18日の東京ゴムは期先中心に急反落も、引けにかけて下げ幅を縮小した。期先10月限は前日比6.4円安の223.3円。
高値警戒からの利食い売りで夜間取引の東京ゴムは反落した。渡し物不足懸念を背景にして当限から急伸し、期央限月の大幅高も影響して強引に買い進まれたが、増産期を前にしての高値警戒から上げ一服の様相に。日中取引では急ピッチの円高とNYダウ急落を嫌気して朝方から下げ幅を拡大、10時過ぎには220円を割り込み、218.0円まで急落。しかし、当限の下げが限定的だったため、昼には220円台を回復し、下げ一服となった。14時台には円安も好感され、15時前に223円台まで戻した。
(東京トウモロコシ)
18日の東京トウモロコシは円高と再開後のシカゴ安を映して続落。期先5月限は前日比310円安の2万2000円。
シカゴコーンは反発も、それに以上に円高が急ピッチに進行したこともあり、東京は夜間で続落を強いられた。日中取引では円高一服もあり、下げ渋りを継続して、序盤は2万2200円を挟む動きをみせていた。しかし、再開したシカゴコーンの反落を嫌気して9時半に先限は2万2100円割れとなり、10時前過ぎに2万2000円割れを果たした。2万21980円の安値示現後、売られ過ぎ警戒もあり、昼以降、下げ幅を縮小した。円高リスクが払しょくされず、東京トウモロコシ市場は迂闊に買いを仕掛けられなくなった。円安が徐々に進行していたが、売り叩きを浴びて安値更新をみせた。円安を無視した値崩れだけに、一層割安な値位置になったとみる。米コーンベルト東部の降雨予報に変わりないが。
(東京米国産大豆)
18日の東京一般大豆は再開後のシカゴ急落と急ピッチの円高を嫌気して急落。期先4月限は前日比1210円安の4万6670円。
急ピッチの円高にも夜間の東京一般大豆は全くの動意薄だった。朝方も反応しなかったが、ようやく先限は下落し、10時に入って4万7000円割れをみせた。再開後のシカゴ大豆期近の10セント以上の下げを嫌気しての1000円以上の下落となった。シカゴ急落を踏まえて急落した東京だが、夜間取引では円相場の行方に注目。また噴き値売りを待ちたい。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=15231
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