【フジトミ】東京ゴムは期近から期央にかけて続騰
(東京原油・石油製品)
16日の東京原油・石油製品は続伸も、上げ幅縮小へ。原油期先10月限は前日比200円高の3万6390円、ガソリン期先11月限は同120円高の4万9080円、灯油期先11月限は同190円高の4万9240円。
ロシアとサウジの減産延長の必要性に対する合意を受けて、夜間取引でも海外原油が急伸し、東京石油市場の一段高に寄与した。ただ、米国の原油増産のペースが早まるとの懸念もあり、海外原油は高値から大きく値を消したため、東京石油市場も上げ幅を縮小して夜間の取引を終えた。日中取引では強気の在庫統計に対する事前予想と日経平均株価の強調地合いが影響して買い直されていた。原油先限で3万6500円台まで切り返したが、11時に入って急伸していた日経平均株価が大きく値を消したことで、円高も進行したため、3万6300円台まで逆戻りをみせた。再開した日経平均株価の戻りもあり、円高一服から原油はやや買い直されていた。13時以降、NYガソリンはマイナス圏に値を消すなど、海外市場の軟化がみられ、東京石油市場は上げ幅縮小へ。再開した日経平均株価が買い直されたものの、海外市場に市場の関心が集まっており、在庫統計期待でやや強引に買い進まれた分、買いは続かず。
(東京貴金属)
16日の東京金はNY金の強調地合いを受けて続伸。金期先4月限は前日比7円高の4486円、白金期先4月限は同23円高の3413円。
NY金の強調地合いを好感して東京金は続伸している。NY金は一段高の様相をみせたが、トランプ米大統領のロシアへの情報漏洩問題が支援材料となって1230ドル台での強調地合いをみせた。11時台の円高局面でもNY金の一段高が支援材料となって東京金は高値水準を維持することに。NY金の強調地合いが影響してNY白金も戻り歩調をみせており、東京白金の3400円台でもまだ売りは避けるべき。東京金・白金とも22日のトランプ米大統領によるイスラエル訪問まで、強調地合いが続くとみるべき。東京金の4500円示現が通過点で、週明けまでの日柄を加味すれば、相当な上げ余地を残していると期待したい。それだけ、週末から週明けにかけてイベントリスクが高まることになるだろう。
(東京ゴム)
16日の東京ゴムは期近中心に続騰。期先10月限は前日比8.6円高の228.0円。
東京ゴムは期近から大幅続伸を演じ、11時前に先限は225円台に乗せた。期近の大幅続伸が期先限月の底上げをもたらしており、予想外の期近の強調地合いから期先での踏み上げを強いられることになったとみる。期央限月も10円以上の急伸をみせたことで、先限の踏みを誘い、12時半過ぎに先限は227.9円まで一気に値を跳ばした。当限だけの渡し物不足との見方だったが、期央限月までの不足懸念が高まれば、必然的に割安な先限が買い直されることになる。当限は300円を前にして足踏みする可能性もあるが、今後は期央限月も要注目。14時半に先限は228.0円を示現。226円台まで軟化したが、期近から期央の急伸もあり、下値調整は限定的。
(東京トウモロコシ)
16日の東京トウモロコシはシカゴ安を受けて売られる。期先5月限は前日比200円安の2万2430円。
週明けのシカゴ安を受けて下落している。小麦急落を嫌気して、予想以上にシカゴは急落したが、円安もあり、夜間の東京は下げ渋っていた。日中取引でも序盤は下げ渋りを継続し、一時プラス圏まで買い直された。しかし、再開したシカゴの続落や円安一服もあり、10時には2万2500円を下回った。再開したシカゴ安は全米ベースの作付進捗率が予想以上だったこと、平年並のペースを上回ったこともあり、一段安を演じている。そして、昼前に投げを伴って2万2400円割れをみせた。シカゴの軟調地合いは続いたが、東京は2万2400円台を回復。目先はコーンの主産地であるコーンベルト西部の急ピッチの作付進展を弱材料として織り込む必要がありそうだ。
(東京米国産大豆)
16日の東京一般大豆は波乱含みの中、。期先4月限は前日比260円安の4万7610円。
朝方急伸し、4万8000円台に水準を切り上げ、その後、4万4800円の高値を示現した。しかし、10時台に入って高値警戒もあり、大きく値を消し、高値から800円近くも値を崩した。それまでのシカゴ安を無視した反動安ともいえるが、今回も噴き値売りを提供することとなった。
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