【フジトミ】東京金は売り買いが交錯する中、小幅続伸
(東京原油・石油製品)
12日の東京原油・石油製品は円高と海外原油の小幅続伸が交錯する中、小しっかり。原油期先10月限は前日比70円高の3万5930円、ガソリン期先11月限は同50円安の4万8780円、灯油期先11月限は同100円高の4万8840円。
東京石油市場は売り買いが交錯する展開をみせ、日中取引では一段と狭いレンジで推移している。海外原油の底固い動きは支援材料ながら、円高が圧迫要因になり、強弱材料の中、海外原油のさらなる戻り賛成からしっかりした展開だったといえる。週末に発表される米ベーカー・ヒューズの掘削リグに対する警戒もあり、積極買いは抑制されていたが、海外原油の相場を左右するNYガソリンの一段の上昇を期待して買い方の心理面の支援材料になっていたようだ。新規仕掛けは週明けは無難で、米国の原油増産とガソリン需要の動向に注視したい。
(東京貴金属)
12日の東京金は売り買いが交錯する中、小幅続伸。金期先4月限は前日比4円高の4474円、白金期先4月限は同21円高の3390円。
東京金の日中取引は一段と狭いレンジの取引を強いられた。円高が進行する一方、NY金の堅調地合いが強弱材料となり、結果的に東京金は動きにくくなっている。来週から政治イベントが波乱の展開をもたらすと考えられるが、円高とNY金の堅調地合いが交錯する可能性もある。しかし、ドルベースの上伸が勝って東京金の戻り歩調を予想している。Ny金の戻りに追随して白金もさらなる自律反発も予想されるだけに、白金の売りはひとまず先送りたいが。
(東京ゴム)
12日の東京ゴムは期近続伸も、先限は値を崩すことに。期先10月限は前日比0.7円高の214.5円。
期近限月は強調地合いを続けているが、先限は昼過ぎ以降、マイナス圏に値を沈めるなど、対照的な値動きとなった。当限は279.2円を示現し、ひとまず目先の高値示現の様相をみせ、つなぎ売りを浴びている先限がマイナス圏に値を消したともいえる。コンテナ不足による渡し物不足が懸念され、当限が急騰しているが、6月以降、そのリスクは解消されるとみられ、先限の売りつなぐが活発化したともいえる。上海ゴムが年初来の安値を更新していることも、リスク警戒として、先限のつなぎ売りを拡大させたといえる。先限は今後とも戻り売りを狙いたい。
(東京トウモロコシ)
12日の東京トウモロコシはシカゴ安・円高で反落すると、下げ渋りの動きが目立った。期先5月限は前日比90円安の2万2640円。
シカゴは作付進展を踏まえた生産者の売りを浴びて反落しており、円高も重なり、東京は反落している。ただし、下げ渋りが顕著で、買い煽りも手伝って強引な戻りもみせた。昼の一段の円高やシカゴ続落にもかかわらず、2万2650円まで切り返した。朝方の安値から100円近い戻りであるば、本来であれば、2万2500円を試す動きでもおかしくはなかったといえる。週末から週明けにかけて、米コーンベルトは作付に理想的な天候で、急ピッチに作付が進展するとみられ、それが生産者の売りにつながったといえる。それだけに、この下げ渋りが異常であり、週明けの東京は反動安必至で、下げ幅を大きくすることになるとみる。
(東京米国産大豆)
12日の東京一般大豆は超閑散。期先4月限は前日比100円高の4万7800円。
シカゴ続落や円高を受け、応分の下げを強いられるとみていたが、下げもイマイチで、商いはいつものように低調。シカゴは一段安は避けられず、週明けの一般大豆は下値探りの展開が続くとみる。噴き値売りスタンスは継続へ。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=15099
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