【フジトミ】東京石油市場は大幅安
(東京原油・石油製品)
22日の東京原油・石油製品は海外原油急落と円高とのダブルパンチで急落。原油期先8月限は前日比1120円安の3万4570円、ガソリン期先9月限は同1120円安の4万8510円、灯油期先9月限は同1120円安の4万4210円。
海外原油の大幅続落と円高とのダブルパンチで東京石油市場は総じて急落している。前日は円高進行でも強引に買い進まれ、下げ渋りをみせていたことを踏まえると、夜間での下げは物足りなかったともいえる。朝方発表した米APIの石油在庫統計で、原油在庫は前週比450万バレル増となったが、ガソリン在庫が同490万バレル減となったことで、市場の反応はイマイチ。WTI期近5月限は48ドル台を維持する動きをみせた。ただ、朝方の円高もあり、東京は夜間の安値更新をみせた。その後、円高が一服したこともあり、下げ幅縮小へ。原油先限の1000円安には至らず。目先は米EIAの石油在庫統計に注目すべきだが、米国の原油在庫が過去最高を更新するか、そして原油生産が5週連続で増加するかがポイントになるとみる。15時前にWTIは48ドルを下回ったこともあり、東京原油先限は1000円以上の下げをみせている。
(東京貴金属)
22日の東京金はNY金急伸もあり、反発。金期先2月限は前日比11円高の4453円、白金期先2月限は同4円安の3569円。
NYダウの急落もあり、リスクヘッジとしてNY金が買い進まれ、1240ドル台を示現し、東京金はまた買い直されている。一段の円高を吸収するNY金の急伸だった。再開後のNY金は1246.9ドルまで買い直されたが、前日の高値である1247.7ドルを上抜けず。このため、東京金は4460円を日中取引では壁にする動きをみせたが、一方で4450円台を維持し、狭いレンジで推移していた。目先がNY金の調整安も予想されるが、強調地合いを期待して押し目買いスタンスは堅持すべきとみる。
(東京ゴム)
22日の東京ゴムは円高と上海安を受けて続急落。期先8月限は前日比14.0円安の249.0円。
時間外の上海ゴムの一段安と円高進行もあり、東京は朝方から260円を割り込み、260円を壁にした動きをみせていた。10時に再開した上海ゴムの急落を嫌気して東京は下げ幅を拡大し、10時半に250円を下回った。上海ゴムは期近5月限の整理商いが影響したとみる。上海ゴム在庫の増加傾向もあり、上海市場の整理商いが加速したようだ。引き続き、上海ゴムの動向から目が離せない。
(東京トウモロコシ)
22日の東京トウモロコシは急落し、2万2000円割れへ。期先3月限は前日比240円安の2万1840円。
シカゴ続落と一段の円高を受けて東京トウモロコシは続落し、2万2000円を下回った。朝方は戻りをみせ、2万1980円で始まり、2万1990円まで切り返したが、その後、円高進行もあり、売り直された。再開したシカゴの続落もあり、夜間の安値を更新し、2万1800円割れをみせた。前日、急落したこともあり、売られ過ぎ警戒もあるが、日本政府がブラジル産鶏肉の輸入一部禁止を実施したことから、今後ともブラジルの食肉不正の動向に注視。世界最大のブロイラー輸出国だけに、飼料用から輸出用にシフトする可能性も十分考えられ、シカゴの圧迫要因になり続ける可能性も。
(東京米国産大豆)
22日の東京一般大豆は弱材料に反応せず、マチマチ。期先2月限は前日比470円安の4万8580円。
夜間で再び先限は4万9000円を下回った。一時急落も、早々、下げ幅を縮小するなど、下げ渋りは相変わらず。ここまで弱材料に反応薄の様相は売り方不在が影響しているが、南米の荷圧迫はこれからが本番を迎えるだけに、下げ渋りの反動安はこれからで、4万8000円も意識すべき。
https://www.fujitomi.co.jp/?p=13894
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