第19回 偏見の目はほどほどに~確証バイアス~
あなたは、何かモノを買う時に偏った見方をしていませんか?
例えば、パソコンを買おうとします。
予算内であれば、どのメーカーのPCでも検討対象に入るのですが、
あるメーカーだけひいき目があり、
そのメーカーのばかり真剣に見てしまったり、
そのメーカーに欠点があったとしても、
自分に都合のよいように解釈して、思い込みがさらに強いものとなって、
正しい情報を見れなかったり、比較できなくなったりしませんか?
これを確証バイアスと言います。
討論番組で、自分の主張が正しいと言いたいがために、
人の意見もきちんと聞かずに
「とにかく○○なんだ!!」
とキレ気味になったりする人も見かけますよね。
人って、かなり無意識レベルで自分に都合の良い情報や、
先入観を裏付けようとする情報だけを集めてしまう傾向があるものです。
ではFXではどうでしょうか??
エントリー後のチャートの動きが、
どう見ても自分が思っていた方向とは逆で、元に戻りそうでない時に、
「いや、こういうケースも有りうる。今回はそのケースだ」
また、テクニカル分析が主なはずなのに、
「あのアナリストはこう言っているから、このポジションで間違いない」
と、急にファンダメンタルズ分析を持ち出して、おかど違いなことを言い始めます。
さらに、そのアナリストが自分のポジションと反対なら、
自分と同じ方向への解説をしているアナリストを探して正当化しようとする、
という行動になったりするのです。
自分の検証努力が足らないばっかりに、
反対になった動きについて、無視しようとしたりする、
ということを起こしてしまうんですね。
特にマーケットの世界では、上がるか下がるかの2択です。
言い訳が出来ない相場では、この確証バイアスが激しく成績に顕著に表れてきます。
これを少しでもなんとかしてみようと思うには、子供の頃のように素直になることです。
「マーケットからそのエントリーは違う」
「そのポジションの持ち方が違う」
と指摘されたら、素直に損切ることです。
時には反抗したくなることもあるでしょう。
時には、自分のエントリーやポジションが利益を生む時もあるでしょう。
でも、そこで片意地はらずに、素直になれば、利益は残っていくものです。
『相場から怒られたら、素直に謝り正。』
これが、この世界で生き残るコツです。
矢田の成績等はコチラ http://fx-mental.info/
よろしいですか?