第18回 誰もが聞いたことある~プロスペクト理論~
さて、認知バイアスの第一回目は、
投資をやっていれば、必ず聞く言葉、
「プロスペクト理論」について書いておきます。
いわゆる損大利小を人は選択しやすいということです。
利益を得る場面では、確実性を選択し、
損失を被る場面では、リスクを選択しやすいというものです。
よく言われるプロスペクト理論を
ほんのちょっと応用した例をご紹介します。
ある投資で、現在10万円儲かっているとします。
このまま継続すれば、80%の確率で13万円になりますが、
20%の確率で0円になるとします。
あなたはどちらを選択していきますか?
期待値というものがあります。
期待値とは、理論上、無限回の試行で、平均いくらもらえるかということです。
この例で言えば、
13万×0.8=10万4千円
もらえるということになります。
つまりこのまま投資を継続したほうがいいという判断ですね。
ではもう1題
ある投資で、現在10万円損しています。
このまま継続すれば、80%の確率でマイナス13万円になりますが、
20%の確率でチャラ(ゼロ円)になるとします。
あなたはどちらを選択していきますか?
この期待値は、
-13万円×0.8=-10万4千円
つまり、このまま継続すれば、
確実に資金を減らしていくということになります。
期待値というのは、FXに限らず、投資を行う際にかなり重要になります。
ところが、リアルトレードを目の前にしてしまうと、
ついついこの期待値を無視しがちです。
利益が少しでも出ていれば、
「まだ目標値でないけれど、下がるの嫌だから、今のうちに利食いしておこう」
損失が出ていれば、
「損切りラインにかかったけど、上がれば少しで助かる。なんとかチャラまで持っていければ・・・・」
私も今でもわかっていても、このバイアスに引っかかります。
もちろん、この期待値とプロスペクト理論、
1回だけの勝負なら、機能しませんし、わかりません。
さあ、もう一回聞きます。
1回勝負です。
もし100%で9000円もらえて、10%で10万円もらえるならば、
あなたはどっちを選びますか???
えーと、私は10%10万円です(^_^;)
矢田の成績等はコチラ http://fx-mental.info/
よろしいですか?