《東洋経済ONLINEでコラム掲載中》市場に資金を差し出す側に回っていませんか?
おはようございます、松下です。
昨日の日経新聞に、毎月分配型の投資信託に関して、
最近減配傾向にあるという記事が掲載されていました。
毎月分配型の投資信託とは、
株式投資における配当金によく似た「分配金」が
毎月支払われる投資信託であり、年金代わりに
なるからと高齢者に人気を博した投資商品です。
その手堅さイメージから、投資信託の中でも
大きく販売が伸び、商品も乱立するような
投資商品であり、大人気商品です。
しかし、これには大きな問題が隠されています。
というのも、毎月支払われている分配金は、
必ずしも運用利益から支払われているわけではなく、
投資元本を取り崩して支払われているケースも多いのです。
そして、昨日の記事では、
当初予定の分配金が、昨今の低金利による運用成績の低下で、
全体的に減額傾向にあるということでした。
この事実を分かりやすく解説すると、
高齢者がその内容を深く理解せず、
毎月分配金が手に入れられて、年金の足しになるからと、
大きな資金で投資信託を買ったら、
毎月受け取っている分配金は、単に自分が投資した
資金を取り崩しているだけであり、償還の時に向けて
元本が減っていることに気づかず、
償還の時になって、元本が大きく毀損しており、
結局お金は増えていなかった。
(もちろん分配金を足しても減っていることもあります。)
そして、当初予定していた分配金は、
徐々に減っていき、こんなはずじゃなかった。
ということが、現実に起きているということです。
これが、高齢者に大人気で、
何百本と商品が乱立し、
何千億円という資金を集めているのですから、
驚きです。
小さい資金ながら投資を行う個人投資家でも、
毎月元本が減っていく投資資金で、
利益を上げ続けることが難しいことは、
少し経験のある人なら誰でも分かります。
毎月投資元本を減らしていく投資など自殺行為です。
(※ここ重要ですので、よく読んでその意味を理解してください。)
でもこんな投資商品が大人気で、
投資信託の市場を一時期席巻していたのが、
投資という市場の怖さであり、
それは他ならぬ利用者の無知です。
投資信託は、個人にとって最も手軽で
最も大きな市場規模の金融商品ですが、
その世界でこんなことがまかり通っているのは、
悲しく酷い現実です。
投資家はある程度まで賢くならなければ、
資金を市場に差し出すだけの存在になってしまいます。
あなたはそんな、市場に資金を差し出す側の
人間になっていませんか?
こんなことは、毎日この市場で繰り返されていますので、
あなたは自分の資金を守り増やすために、
必要な知識を学んでください。
まこと投資スクールは、
いつでも投資家に必要な知識を教えています。
よろしいですか?