ゲームの理論から見る日本の未来2

ゲームの理論から見る日本の未来2

前回
ゲームの理論から見る日本の未来1 では

まずは、景気と財政とゲームの相手として戦ってみよう。

今回は、対戦相手を、景気と財政という両対立する候補で戦う。
得点は、経済の健全な回復である。

これらの要素には、増税、減税、金融緩和、経費削減などがあるが、

景気には、減税と、金融緩和は、直結し
財政再建には、増税、経費削減なとが効果を示します。

このうち対立しているのは、減税と増税、金融緩和と緩和縮小
対立していないのは、経費削減と金融緩和 など
である。

では、これをゲーム理論の表に落としてみよう。
ここで取り上げる要素はもっとも、大きな問題となる、金融緩和か、縮小か、
消費税増税か、維持か、である。
これが現在のもっとも大きく対立する問題になるからだ。

ここで、以前特集した牛丼戦争でのゲーム理論の対立構造を見てみると
株式情報_2014-12-14_19-24-43_No-00

この表を書いたのは、いよいよ牛丼が270円から250円への未知なる価格へ移行する以前であった。
取るべき方法が、値下げなのか、価格維持なのかであったが、

例えば、値下げを一社がして、他方がしないとすると、その一社の一人勝ちとなる。
そのために、他社も値下げを行う、というものだ。
その結果、両社値下げを行うことになり、得点は、1で均衡となる。
しかし、それは、両社価格を維持出来た場合の3点に劣る。

ゲーム理論上は、この値下げせず、のナッシュ均衡を目指すものとでるが実際はこの均衡を
取らず、値下げに動いた。
その結果が、すき家のゼンショー(7550)

株式情報_2014-12-14_19-49-19_No-00

であった。ただ、このゲームに刻まれなかった値下げの効果は、時間軸を先に延ばすと
松屋フーズ(9887)に有利だった。

松屋フーズ(9887)
株式情報_2014-12-14_19-53-12_No-00


実は本来の利得表は
株式情報_2014-12-14_19-56-34_No-00

実は、値下げは、松屋とって、3点でもすき家を負かす、という意味で価値があった。
このように、ゲーム理論の利得表は時間軸を変えながら展開する。

では、今回の政権の今の利得表とその結果から明らかになった意外な失望を綴ってみよう。

つづく・・・・

written by montana
商号 株式会社ゴゴジャン
金融商品取引業の登録番号 関東財務局長(金商)第1960号
加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
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