井上 哲男『相場の潮流』:投資サロン - FX・株・日経225・自動売買・シグナル配信の投資情報総合サイト | MT4やEAのすべてが解かる【fx-on.com】

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潮流193 プライムブローカーという存在
配信日:2017年01月10日 08時37分
潮流193 プライムブローカーという存在

 先週金曜日に20Kまであと0.37ドルまで接近しながらタッチできなかったNYダウは、昨夜、金曜日の上昇分(64.51ドル)を吐きだす形で76.42ドル安となり、終値は再度1万9900ドル割れとなった。出来高は低調であった(雇用統計の発表があった)先週金曜日の769百万株よりは増えたものの821百万株と、今年のスタートである1/3からの3営業日の平均である953百万株を下回っており、年初のポジション調整の買いは一巡している印象がある。これを受けてVIX(恐怖指数)の終値も11%台と低位(1/4から4営業日連続)で推移した。

 (米国)株式市場は手掛かり難の印象が強かったが、昨日も為替市場の動きはボラタイル。
「強硬離脱」が不可避との見方がメイ首相のインタビューで余計に強まった英ポンドはドル、ユーロに対してさらに下落し、およそ2ヶ月以上ぶりの安値圏に再度突入し、政治不安(テロ)が続くトルコリラも一段と下落。人民元は投機筋の売りのスクイーズを中国当局がかけたことが奏功し、オフショアで1ドル=6.98元台まで売られていた人民元は先週末に6.78元程度にまで戻していたが、「今日の引き締めはない」との見方が広がるや、香港市場で(人民元)短期金利が急低下し、人民元も1ドル=6.88元と、先週3日から5日の動きのちょうど中間レンジにまで再度売られる展開となった。

 さて、先週書いた、なぜ「欧州」が日本株の需給動向に大きく影響をおよぼしているのに、米国系証券(銀行)であるゴールドマンサックスの手口が重要なのかというと、この「欧州」というのは投資顧問(助言投資顧問ではなく、マネージャー会社。日本で言うと「助言投資顧問」ではなく「運用(投資顧問)会社」)の所在地のことであり、それぞれファンドは証券会社を1社(大きなファンドの場合は複数社)プライムブローカーとして選定し、基本的に売買発注をその証券会社を通じて行うからである。

 証券会社は商いを集中して受けることが出来るため、ファンドのプライムブローカーに選定されるために先物の手数料や現物の手数料についてかなりディスカウントした条件を提示する。
また、ファンドが株式の空売りをする場合に、ファンドに対して株を貸すことを行う。この貸し株料も収益となる。(そのため、ニーズに対して貸し株をどのくらい供給できるか、また、どのくらい多くの銘柄を貸すことができるか、がプライムブローカー選定の大きな判断基準となるのである)

 ここで、ひとつファンドはプライムブローカーに対してひとつリスクを負うことになる。ファンド、プライムブローカー、(信託銀行である)トラスティーの3者協定において、資金はトラスティーから実際の決済を行うプライムブローカーに移管されていることが多く、万が一、プライムブローカーである証券が潰れた場合は、資金の保全にややこしい作業が生じるのである。

 そのため、サブプライムローンの問題が発生した際に、ファンドは、それまでプライムブローカー業務を拡大させていた英国の某証券やドイツの某証券といった新興勢力から、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーというプライムブローカーとしての両巨頭に資金を集中させたのである。リーマンブラザーズが潰され、なぜ、この2社は普通銀行への転換という形(を半ば強制されて)で生き残ったかというと、リーマンブラザーズはプライムブローカー業務で名前も挙がらない存在であったからではないかと私は思っている。

 このように、欧州のファンドもプライムブローカーは米系証券を採用しているのである。これが答えであるが、もうひとつ加えておくと、よく、対内対外動向という言葉が使われる。これは、日銀と財務省が同じ数字を基にそれぞれ発表しているのだが、実はよく調べてみると、毎月、国別にいくら日本株を買ったかが分かる。しかし、これは、(信託銀行である)トラスティーの所在地ベースである。

サンプル2
170110 米国株式市場は手掛かり材料難で商いも低水準。円高でシカゴ引けは1万9430円
配信日:2017年01月10日 07時32分

サンプル3
170110 No-sign 両指数の過熱感ゼロ。利食い水準は今日も53円も上昇
配信日:2017年01月10日 07時22分

サンプル4
潮流192 買っているのは欧州だけという事実
配信日:2017年01月06日 08時39分
潮流192 買っているのは欧州だけという事実

 昨年の年末4日間連続のテレビ出演時、そして、1/4の生ラジオ「アサザイ」で「今年起きそうなこと」の筆頭に「ツイッター急落」を挙げたが、その矛先がトヨタに向かった。世界に1900万人のフォロワーを持つトランプ氏が、もしもこの先ツイッターで「プラザ合意って理に適ったことだったよな」などと呟いたら大変なことになる。そのリスクが常にあるのだ、ということ。

 しかし、これまでのところ、米国のユーフォリア相場に水を差すような呟きはなく、トヨタのメキシコ工場について呟いても、米国市場は「それは米国にとって良いことだ」という保護主義的な反応のみが生じている。

 それゆえ、NYSEの出来高が年明け3日連続で10億株弱という、年初としてはやや大きなものとなっているがVIXはおとなしく、3日連続で11%台と極めて低い水準で推移している。

 「これが落ち着くまではなかなか売るタイミングを見つけることが難しい」と年末に書いたSignの(もし買いポジションを持っていたら一旦の利食いを考える)レベルが、昨日の引け水準で1万9008円と1万9000円台にのせた。但し、昨日の水準は1万8968円。1日で40円上昇しており、“落ち着く”という言葉からはまだ遠い。ショートストラングルのコール売りの行使価格水準はやはりまだ1000円以上OTM(現値よりも上ということ)の比較的大きなものとしなくてはいけないことを示している。

 昨日も書いたゴールドマンサックスのTOPIX先物動向であるが、昨日の買い越しは145枚。一昨日の相場上昇時が2438枚であったことを考えると、やはり昨日は大きく減少させたが、売り越しとはなっていない。
 昨日の相場において、「日経平均は昨日あれだけ上げたのに意外と下げないな」という印象を持った方も多いかと思うが、昨日はこのようにゴールドマンサックスのTOPIX先物が売り越しとならなかっただけでなく、昨日も書いた(外資系モニタリング5社のうちの1社である)JPモルガンが、一昨日の2217枚の買い越しに続き、昨日も2447枚と大幅に買い越している。

また、一昨日の上昇はアルゴ要因ではないとした根拠のABNアムロであるが、一昨日の日経平均先物の5000枚を越す売り越しのうち、昨日は2600枚以上も買い戻している。これらの買い支えによって昨日は大きく指数が下落しなかったものと思われる。

 ここで、添付した12月下旬に発表された(外国人)地域別集計の累計グラフを見て欲しい。今回発表されたのは昨年11月(東証カレンダー・ベース)の日本株(現物株)の数字(金額)であるが、北米の買い越し金額は336億円、アジアは73億円の売り越しで、欧州のみが1兆3346億円の大きな買い越しとなっている。その前月である10月の数字は、北米の買い越し金額が187億円、アジアは1416億円の売り越しで、欧州のみがこれまた6090億円の大幅な買い越し。

 何度も書いたように、トタンプ氏当選のずっと前、10月初日からブラックロック、ノルウェー年金の株式組入れ比率上昇宣言により今回の好需給は始まっているが((繰り返しになるが)ブラックロックはこの時点では「除く日本」。但し、12月中旬に日本をオーバーパフォームへと見込みを引き上げている)、結局、10月、11月の2ヶ月の累計で、北米の買い越し金額は523億円と少額であり、アジアに到っては1489億円の売り越し、欧州のみが1兆9436億円と2兆円近い大きな買い越しであったのである。

 つまり、10月、11月に買っていたのは欧州だけである。何度も繰り返し書いている「外国人動向で最も重要なのは『欧州』」は今回も活きているのである。
 それでは、なぜ「欧州」なのに米系証券(銀行)のゴールドマンサックスの手口が重要なのか?この答えは、メルマガ開始当時、すごい文量でファンドや外国人投資家の説明をした際に導入部分を書いているが来週に記すこととする。

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170106MD NYSEは年明け3日とも出来高多し 円高ではVIXは上昇しない
配信日:2017年01月06日 07時49分

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