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【2018.01.10】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2018年01月11日 06時55分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金10日:中国の米国債購入抑制報道で反発

COMEX金2月限 前日比5.60ドル安
始値 1,313.30ドル
高値 1,328.60ドル
安値 1,308.90ドル
終値 1,319.30ドル

中国の米国債の購入縮小・停止を巡る報道を受けて、ドル売り・金買い優勢の展開になり、反発した。米国債売りの動きから米長期金利は上昇しているが、それ以上にドル安の影響が大きく、安値是正の動きが優勢になった。

アジアタイムは1,310ドル台前半で方向性に乏しい展開になったが、欧州タイムに中国の米国債購入縮小・停止の可能性が報じられると、米国債とドルが売られ、その受け皿として金相場は買われる展開になった。高値は1,328.60ドルに達している。ただ、その後は実現可能性に懐疑的な見方が広がったことや、米当局から大きな問題はないとのコメントが相次いだことで、米国債・ドル売りの流れにはブレーキが掛かり、金相場は1,316~1,320ドル水準まで上げ幅を削って引けている。

Bloombergは、中国当局者が米国債購入のペース鈍化、または購入停止を提言したと報じた。米国債の投資妙味が薄れていること、米国との関係悪化が理由として指摘されている。米連邦準備制度理事会(FRB)がテーパリングを進める中、このタイミングで中国の購入が縮小・停止すると、米国債需給が大きく緩む可能性があり、マーケットでは緊張感が高まった。

ただ、現実問題として米国債以外の有力な投資先は存在しないこと、中国も米国債価格の急落は望んでいないこと、更には政治的な駆け引きに過ぎないとの観測が強まったことで、パニック的な動きには発展しなかった。米財務省やFRB筋から相次いで冷静な評価が効かれたことも、米国債とドル売りの流れにブレーキを掛け、金相場の上昇幅を限定した。

人民元相場が安定化し始める中、中国の米国債購入が鈍化するリスクは従来から指摘されていた。過去にも何度も購入方針を調整しており、特にサプライズ感がある動きではない。ただ、実際に中国が外貨準備政策を大きく修正すれば、ドルにネガティブ・金にポジティブ評価となり、ドルと金価格形成のルールが変わるリスクには注意が要求される。目先数日は、この問題をメインテーマに設定するような動きが見られるか否か、中国当局者から公式の発言が見られるかに注意する必要がある。

基本的には一時的な変動要因と評価しており、このテーマでドル売り・金買いが本格化するリスクは限定的と評価している。1,300ドル割れ打診の方向性は維持されよう。ただ、従来の米欧景況感や金融政策環境を比較する議論に対して、中国の外貨準備政策という新たなテーマが持ち込まれる可能性には注意したい。仮にこうした動きがドル建て資産売りの動きを本格化させれば、米経済や金融政策環境と関係なく金相場が上昇トレンドに転じる可能性は残されている。


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NY白金概況と分析
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NY白金10日:反発、中国の米国債購入抑制報道を受けて

NYMEX白金4月限 前日比6.50ドル高
始値 971.80ドル
高値 979.20ドル
安値  962.30ドル
終値 978.80ドル

中国の米国債購入の縮小・停止を巡る報道を受けて、米国債・ドル売りの流れから白金相場に対しては買いが先行し、反発した。

アジアタイムは960ドル台中盤をコアに揉み合う展開になったが、欧州タイムに入ってから中国の米国債購入が縮小・停止される可能性が報じられると買いが膨らみ、一気に970ドル台後半に到達した。高値は979.20ドルに達している。金相場は、その後の米国債・ドル売り一服と連動して上げ幅を削る展開になったが、白金相場に関しては970ドル台中盤から後半の値位置を維持し、概ね本日の高値圏で引けている。

基本的な相場ロジックは金相場と共通している。Bloombergが中国の当局者が米国債の購入縮小・停止を提言したと報じたことを受けて、米国債とドルが売られ、その受け皿として貴金属が買われる展開になっている。公式な発表が行われた訳ではないが、米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリングが始まっているタイミングとあって、米国債需給の緩みが警戒された。

過去に中国の米国債購入は大きく変動しており、人民元相場の安定化する中で米国債購入を抑制することは特に不思議なことではない。ただ、トランプ米大統領の中国に対する強硬姿勢などが影響し、中国が戦略的に米国にダメージを与えることを意図しているのであれば、米国債とドルに対するダメージは大きく、貴金属市場に対する資金退避が進む可能性は想定しておく必要がある。

仮にこの報道が事実であっても通常のオペレーションの可能性が高いと考えている。実際に昨年は9月に中国が米国債を売却していたことが確認されているが、金市場に対しては特に影響がなかった。ただ、マーケットのテーマが中国の外貨準備政策にシフトすると、金やドルの価格形成のロジックが大きく変化する可能性があるため、目先はこの問題の消化が順調に進むのかは注視する必要がある。

漸くユーロ高・ドル安が是正されてダウントレンド形成が打診され始めた段階だったが、Bloombergの報道がこの流れに水を差した。中国の外貨準備政策がメインテーマ化されないのであれば、ドル安是正の形で950ドルの節目割れの方向性になるが、目先は米中当局者の発言、そして債券相場の動向には注意が必要。テーマ変更の可能性は、まだ完全には否定されていない。


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NY原油概況と分析
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NY原油10日:続伸、米原油在庫と産油量減少を好感

NYMEX原油2月限 前日比0.61ドル高
始値 63.41ドル
高値 63.67ドル
安値 63.09ドル
終値 63.57ドル

米原油在庫の減少を手掛かりに投機筋の買い圧力が継続し、2014年12月以来の高値を更新している。為替市場で改めてドル安圧力が強くなったこと、米産油量の下振れもポジティブ材料視されている。

前日引け後にAPIが発表した米原油在庫が前週比1,120万バレルの大幅な減少になったことを受けて、63ドル台中盤まで急伸した。その後は急伸こそなかったが、欧州タイムからニューヨークタイム序盤にかけてはドル安の支援もあって、高値63.67ドルを付けている。ただ、米エネルギー情報局(EIA)発表の原油在庫減少幅にはサプライズ感がなかったことで、その後は利食い売りで63.09ドルまで軟化するなど伸び悩んだ。

EIA発表の米原油在庫は、前週比495万バレル減となっている。これで8週連続の減少になり、米国内の在庫余剰感は急速に薄れていることが確認できる。ガソリン在庫は414万バレル増、石油精製品在庫は425万バレル増となっており、石油在庫全体としては逆に2週連続で増加しているが、現在のマーケットでは強気材料に対する関心が高く、原油相場は堅調地合が維持されている。

しかも、米産油量は前週の日量978.2万バレルから949.2万バレルまで大きく減少しており、これも原油市場に対して買い安心感をもたらした。5日に発表された米石油リグ稼働数の減少もあって、シェールオイルの増産加速に対する警戒感が後退していることが、原油高を支援している。

高値更新サイクルが続いている相場であり、短期の流れは依然として上向きである。必ずしも需給動向に関係なく投機マネーが流入している面も大きくなっている。ただ、現在の価格水準ではシェールオイル産業が強い刺激を受けるのは確実であり、このまま大きな供給障害が発生しないのであれば、持続可能な価格水準かは疑問視している。

もっとも、ここから65ドル、70ドルと相場水準を押し上げていくことが可能なのかは疑問視している。イラン産原油の供給減少といった実際の需給引き締め圧力が発生しない中で、必要以上の高値形成が進んでいることは、今後の需給緩和リスクを高めることになろう。将来の下落リスクを高める原油高と評価している。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム10日:小幅続伸も決め手難、上海ゴムもほぼ横這い

TOCOM天然ゴム6月限 前日比1.50円高
始値 206.10円
高値 208.10円
安値 205.50円
終値 207.40円

東京ゴムは、前日比0.80円~1.50円高。特に決め手となるような材料が見当たらない中、薄商いの小動きに終始した。上海ゴム相場が戻り高値を更新したことでやや買い圧力が優勢になり、全限月がプラスサイドで引けている。

206.40円での立ち合い開始から、序盤に207.90円まで上昇した。しかし、午後に入ると206円台までコアレンジを切り下げ、前日比では小幅高に留まって引けている。売買判断となるような材料がなく、僅か2.60円のレンジ内での値動きに留まった。

前日に続いて2月限の売買が活発化しているが、特に大きな値動きは見られない。サヤバランスの歪みをもたらすような動きはなく、期近主導で新たなトレンド形成を打診するような動きは鈍い。

一方、上海ゴム相場は1月4日以来の高値を更新しているが、あくまでも最近のレンジ内での値動きとあって、東京ゴム相場に対する影響は限定されている。1万4,000元水準の膠着状態から抜け出せていない。ブレイク待ちの時間帯が続くことになる。

生産国の輸出規制といった動きは引き続き材料視されておらず、手掛かり難の状況に変化はみられない。需給面に特に目新しい材料もなく、ゴム価格形成のロジックが構築できない状況に変化はみられない。

これから減産期に向かうが、国内在庫の急増傾向を手掛かりに期近主導で売り込むような動きはみられない。逆に今後の減産と輸出制限に伴う需給タイト化の流れを織り込むような動きもみられない。

中国素材市況全体の堅調地合、中国経済の上振れ、政策引き締めの緩和、生産国の輸出削減といった動きからも買い対応に優位性があると考えているが、ブレイク待ちの時間帯が続くことになる。中国投機筋主導の投機相場との評価を維持したい。12日に中国の12月貿易収支が発表されるのが、イベントリスクとして注目される程度である。


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物10日:大豆は大幅続落、持高調整は売り優勢に

CBOTトウモロコシ3月限 349.00セント(前日比変わらず)
CBOT小麦3月限     434.25セント(前日比2.00セント高)
CBOT大豆3月限      955.00セント(前日比8.75セント安)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は総じて小反落した。12日に米農務省(USDA)統計の発表を控える中、持高調整中心の小動きに終始している。

時間外取引では349セント水準で揉み合う展開になったが、シカゴ時間入り直後に本日高値350.00セントを付けた。ただ、その後は押し目買いと戻り売りが交錯する不安定な展開になり、結果的には前日比でほぼ横這い状態に留まっている。

完全なイベント待ちの状態にあり、積極的な売買は見送られている。期末在庫見通しに大きな修正は想定されていないが、今回は12月1日時点の四半期在庫も発表されるため、イベントとしての警戒感が強い。

新規手掛かりに乏しい状態が続いており、持合い気味の展開が続き易い。マクロ需給環境からは、350セント水準は下振れリスクを残した値位置と評価しているが、決め手難の状態に陥っており、ブレイク待ちの時間帯が続く。340セント台を割り込むと、320セント水準まで下値が切り下がる。


小麦相場は続伸した。トウモロコシ相場と同様に、USDA統計発表を控えての持高調整に終始している。冬小麦の気象環境は改善しており、世界的な潤沢な供給環境に対する警戒感も強い。ただ、明確なトレンドを打ち出すことは警戒されており、本日はショートカバー(買い戻し)が優勢になった。


<大豆>
大豆相場は大幅続落となった。 12日に米農務省(USDA)の統計発表を控えているが調整売り優勢の展開になった。他穀物相場は様子見ムードが優勢だったが、アルゼンチンの気象環境・見通しが改善していることもあり、大豆相場の下げ幅は大きかった。

時間外取引では960セント台前半でじり安の展開になっていたが、シカゴ時間入り後にまとまった売りが入り、960セント台を割り込んだ。取引終盤に入ると改めて売り圧力が強まり、本日安値は951.75セントに達している。

USDAの期末在庫見通しに引き上げ観測があることもあって、イベント前ながらも調整売りが目立った。また、年初から大豆相場を支援していたアルゼンチンの乾燥懸念が薄れていることも、素直にネガティブ材料視されている。

USDAからは仕向け地不明で26万トンの大口輸出成約報告が行われたが、こちらは特に材料視されなかった。

アルゼンチンの天候次第では、短期上振れリスクを残す状況に変化はない。ただ、本格的な作柄悪化懸念が浮上するような気象環境にはなく、このまま天候改善が進めば下値不安が大きい相場環境が維持されよう。900セント台中盤から後半の値位置に割安感はない。12日のUSDA需給報告で需給緩和評価が改めて確認できれば、950セントの節目割れを打診する方向性になろう。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場10日:国債市場が揺れ動き、米国株は小反落

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比16.67ドル安の2万5,369.13ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同10.01ポイント安の7,153.57ポイントとなった。中国が米国債購入の減額、購入停止を行う可能性が報じられたことを受けて、米資産は全面安の展開になった。債券、ドルと同様に米国株に対しても売り圧力が強くなっている。ただ、序盤に大きく下落した後は下げ幅を縮小する動きが目立ち、前日比では大きな値動きには発展しなかった。米金利水準が一気に切り上がっているが、これから本格化する企業決算に対する期待感も強く、上値が重いながらも下げ渋る展開になっている。個別銘柄では、GEが2.0%高、JPモルガン・チェースが1.1%高、メルクが0.9%高、インテルが2.6%高、ダウ・デュポンが1.5%安、エクソン・モービルが0.8%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から変わらずの2.550%となった。中国の米国債購入縮小・停止を巡る報道で一時2.597%まで金利上昇圧力が強まったが、その後は大きな混乱はないとの冷静な評価が広がり、結果的には前日比横這い状態に留まっている。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1953ドルまで小幅ドル安・ユーロ高となった。中国の米国債購入縮小・停止を巡る報道で1.2018ドルまでドル安が進む場面もみられたが、ニューヨークタイム入り後は落ち着きを取り戻し、急速に下げ幅を削る展開になっている。

ドル/円は、1ドル=111.39円まで円高・ドル安となった。中国の米国債購入縮小・停止を巡る報道を受けて、ドルが売られている。ニューヨークタイム入り後には、対ユーロでドルが下げ幅を削ったが、ドル円市場では日銀の政策変更に対する警戒感も根強く、上値の重い展開が維持された。安値は111.27円となっている。

サンプル2
【2018.01.09】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2018年01月10日 06時54分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金9日:株高・米金利上昇・ドル高で続落

COMEX金2月限 前日比6.70ドル安
始値 1,321.20ドル
高値 1,321.40ドル
安値 1,309.50ドル
終値 1,313.70ドル

株高、米金利上昇、ドル高を受けて、金相場は続落した。米国株の過去最高値更新が続く一方、米長期金利は3月15日以来の高水準に達し、更には前日に続いてドル安是正の動きが優勢になっている。金融市場が金相場に対してネガティブな動きで歩調を合わせたことを受けて、本日は素直に売り優勢の展開になっている。

アジアタイムは1,310ドル台後半での取引になっていたが、欧州タイムには1,310ドル台中盤、ニューヨークタイム序盤には更に本日安値1,309.50ドルまで下落する展開になっている。欧州タイム入り後に対ユーロでドル高が進行する中、戻り売り優勢の展開になった。その後は下げ一服となったが、特に安値是正を進めるような動きはみられず、本日の安値圏で引けている。

年末・年始を挟んで為替市場では強力なユーロ高・ドル安圧力が発生していたが、今週に入ってからその巻き戻し圧力が観測されている。これまではユーロ圏と米経済の強さ比べがユーロ高・ドル安に作用してドル建て金相場の急伸を促していたが、ここにきて短期的な過熱感からドル安是正の動きが優勢になり始めている。加えて、3月のイタリア総選挙、ドイツの連立交渉の遅れといった欧州政治リスクを蒸し返す動きもみられ、本日は昨年12月28日以来のユーロ安・ドル高になっている。このままドル高基調を確立できれば、金相場は1,300ドルの節目割れの方向性になる。まだテーマが定まっていないが、為替市場で基調転換の兆候が増えていることは、金相場のダウンサイドリスクを高めることになる。

また、本日は米長期金利が2.5%の節目を突破したことも、金相場に対してネガティブになっている。株価急伸に対して金利上昇圧力には遅れが見られたが、ここにきて昨年後半の利回り水準を上抜けしていることは、金相場に対して新たな逆風になろう。

年末・年始にはドル安圧力が発生していたが、ドルを取り巻く金融経済環境が著しく悪化していた訳ではない。このままユーロ高圧力にブレーキを掛けることができれば、株高・米金利上昇・ドル高が金相場を押し下げる昨年10~12月期の相場展開が再現されることになる。まずは1,300ドルの節目割れ、その先は200日移動平均線1,270ドル台前半が打診される方向性になる。一方、引き続き地政学リスクやロシア疑惑の蒸し返しなど、非金融経済要因に基づく買い圧力発生には注意が必要。


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NY白金概況と分析
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NY白金9日:反落、株高・米金利上昇・ドル高を嫌気

NYMEX白金4月限 前日比4.10ドル安
始値 977.00ドル
高値 977.00ドル
安値  964.40ドル
終値 972.30ドル

株高、米金利上昇、ドル高圧力を受けて、反落した。前日は金相場に逆行高となっていたが、本日は素直につれ安している。昨年末から続いていた戻り高値の更新サイクルにもブレーキが掛かった。ただ、押し目では買いを入れる動きも根強く、金融市場から吹いた逆風の強さに対しては、下げ幅は限定されている。

アジアタイムは970ドル水準での取引になったが、欧州タイム入り後にドル高連動で地合を悪化させ、本日安値964.40ドルを付けた。その後はドル高一服で下げ一服となったが、ニューヨークタイム入り後はドルが本日高値圏で横ばい状態になる中でも白金市場では押し目買いが膨らみ、970ドル台前半まで下げ幅を削って引けている。

基本的な相場環境は、金相場と共通している。株価の過去最高値更新が続いていることが、安全資産としての貴金属に対する投資ニーズを低下させている。米長期金利は2.5%の節目を突破し、無金利資産である貴金属の相対的な保有コストを高めている。更には、年末・年始を挟んでの急激なユーロ高・ドル安にもブレーキが掛かり、素直に戻り売り優勢の展開になった。ユーロ/ドルに関しては持ち高調整に過ぎない可能性もあるが、ここにきて欧州政治リスクに対する警戒感を蒸し返すような動きもみられ、このままユーロ高・ドル安の基調が180度転換すれば、ドル建て白金相場の下値不安が高まることになる。

南アフリカ通貨ランド相場はほぼ横這いで、特に材料視されるような動きを見せていない。このため、このままユーロ安・ドル高基調を確立できれば、株高・米金利上昇圧力の影響もあって、白金相場の下振れリスクが高まることになる。

今週は11日と12日に米インフレ指標の発表を控えており、ドル高がトレンドとして確立するのかは不透明感も残るが、ここで良好な米実体経済環境、金融政策の正常化見通しを名テーマに設定することができれば、950ドルの節目割れの方向性になる。株高・米金利上昇・ドル高の再現が実現すれば、昨年9月以降の急落地合が再現される可能性が高まる。

一方、改めてユーロ高(ドル安)圧力が発生する展開、地政学リスクや政治リスクの蒸し返しなどが、上昇シナリオとして残されることになる。


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NY原油概況と分析
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NY原油9日:大幅続伸、投機買いが膨らみ3年ぶり高値

NYMEX原油2月限 前日比1.23ドル高
始値 61.92ドル
高値 63.24ドル
安値 61.80ドル
終値 62.96ドル

イランの反政府デモは収束方向に向かっているが、原油市場では投機筋の強気スタンスが維持されており、2014年12月以来の高値を更新する展開になっている。米原油在庫の減少予想、米エネルギー情報局(EIA)が2018年の原油価格見通しを引き上げたことなどもポジティブ材料視されている。

アジアタイムの段階で62ドル台前半まで値位置を切り上げた後、欧州タイムは利食い売りで再び61ドル台後半まで軟化する展開になった。ただ、61.80ドルで下値を支えられると、ニューヨークタイム入り後に改めて買い圧力が強まり、本日高値63.24ドルまで急伸する展開になっている。

何か大きなポジティブ材料が浮上している訳ではないが、原油相場の強気スタンスは維持されている。10日には米石油在庫統計が発表されるが、市場予測では原油在庫が前週比390饅バレル減となっており、昨年11~12月期にみられた在庫減少圧力が年明け後も維持されるとの見方が下値サポート要因になっている。改めて在庫減少が報告されれば、需給リバランスの実現に対して期待感が強まり易い。

一方、EIAは1月月報を公表しているが、2018年のWTI原油価格見通しは55.33ドルとされており、前月の52.77ドルから大きく上方修正されている。米産油量見通しが前月の日量1,002万バレルから1,027万バレルまで上方修正されるといったネガティブな統計項目もみられたが、原油相場の堅調地合を崩すには至らなかった。

イランの反政府デモは収束方向に向かっているが、イラン=米国の関係悪化から核合意の見直し議論が活発化していることも、マーケットの警戒感を高めている。核合意体制の見直しが本格化すれば、中東情勢が改めて不安定化する可能性がある。

現在の価格水準ではシェールオイル産業が強い刺激を受けるのは確実であり、このまま大きな供給障害が発生しないのであれば、維持することが困難な価格水準と評価している。投機買いも昨年前半の急落前の水準を大きく上回っており、単純な過熱感から調整売りが
膨らむリスクも高まっている。投機買いの活発化によって戻り高値の更新サイクルを維持しており、短期トレンドは上向きになっている。ただ、ここから65ドル、70ドルと相場水準を押し上げていくことが可能なのかは疑問視している。イラン産原油の供給減少といった実際の需給引き締め圧力が発生しない中で、必要以上の高値形成が進んでいることは、今後の需給緩和リスクを高めることになろう。将来の下落リスクを高める原油高と評価している。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム9日:総じて小幅高、円高と上海高の綱引き

TOCOM天然ゴム6月限 前日比1.10円高
始値 205.50円
高値 206.40円
安値 204.40円
終値 205.90円

東京ゴムは、前日比0.10円安~1.10円高。為替相場は円高方向に振れたが、上海ゴム相場が底固く推移する中、総じて小幅高になった。ただ、出来高は連休明けにもかかわらず4,575枚に留まっており、積極的な売買は見送られている。

205.50円での立ち合いから、序盤に本日高値206.40円を付けた。ただ、昼にかけては円高連動で地合を悪化させ、本日安値204.40円を付けている。もっとも、午後は上海ゴム相場連動で底固い展開になり、前日終値を若干上回る値位置で引けている。

上海ゴム相場は、東京ゴム市場の連休入り前と比較して小幅高になっている。本格的に上値を試すような動きまではみられないが、1万4,000元の節目割れからの値崩れは回避されている。もっとも、中国の他素材市況と比較すると上昇エネルギーは乏しく、決定打を欠いた状態に変化は見られない。

一方、本日は場中の円高圧力が東京ゴム相場の上値を圧迫した。日本銀行が超長期国債の買い入れを抑制したことで、テーパリングを巡る思惑が日本の金利上昇、円高を促している。ただ、本格的な円高形成が促されるような政策変更が行われた訳ではなく、大きな値動きには発展しなかった。

売買テーマが設定できない状況が続いており、上海ゴム相場が1万4,000元水準のボックスを上下どちらの方向にブレイクするのかが注目されるのみである。中国の他産業用素材市況の堅調地合からは押し目買い対応に優位性があるとみているが、決定打の乏しさは否めない。

中国経済の上振れ、政策引き締めの緩和、生産国の輸出削減といった動きからも買い対応に優位性があると考えているが、ブレイク待ちの時間帯が続くことになる。中国投機筋主導の投機相場との評価を維持したい。


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物9日:コーン反発、前日の急落を受けて

CBOTトウモロコシ3月限 349.00セント(前日比1.75セント高)
CBOT小麦3月限     432.25セント(前日比4.50セント高)
CBOT大豆3月限      963.75セント(前日比3.00セント安)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は小反発した。前日の急落を受けてショートカバー(買い戻し)が先行した。ただ、12日に米農務省(USDA)需給報告の発表を控える中で本格的に買い進むような動きはみられず、大きな値動きには発展しなかった。

時間外取引では348セント水準での取引が目立ったが、シカゴ時間入り後に地合を引き締め、本日高値350.00セントを付けている。ただ、その後は改めて戻りを売られる展開になり、上げ幅を削って引けている。

持ち高調整中心の展開になっており、決定打は欠いている。USDA需給報告待ちのムードが強い。前日の急落の流れが引き継がれると一気にコアレンジが切り下がる所だが、高値での戻り売りと同様に安値での押し目買いの需要も強く、決定打を欠いている。

米国産の期末在庫は前月の24.37憶Buに対して24.31億Buが予想されており、大きな修正が想定されている訳ではない。ただ、12日には四半期在庫も発表されるため、イベントリスクとしてマーケットの警戒感は高い。

新規手掛かりに乏しい状態が続いており、持合い気味の展開が続き易い。マクロ需給環境からは、350セント水準は下振れリスクを残した値位置と評価しているが、決め手難の状態に陥っており、ブレイク待ちの時間帯が続く。340セント台を割り込むと、320セント水準まで下値が切り下がる。


小麦相場は反発した。特に目新しい買い材料は見当たらなかったが、12日にUSDA需給報告の発表を控える中、安値是正の動きが優勢になった。米穀倉地帯の寒波はピークを脱しつつあるが、持高調整の動きが中心になっている。


<大豆>
大豆相場は続落した。12日に米農務省(USDA)から最新の需給報告が公表されるが、需給緩和見通しが再確認されるとの見方から、調整売りが先行した。

時間外取引では、アジアタイムの968.50セントをピークに、欧州タイムには963セント水準まで軟化した。シカゴ時間入り後は更に水準を切り下げ、本日安値961.00セントを付けている。ただ、その後は下げ一服となっており、更に大きく値崩れを起こすことは回避されている。

米国産の期末在庫は、前月の4.45億Buから4.72億Buまでの上方修正が予想されている。また、世界の需給緩和状態が再確認されるとの見方も強い。

一方、アルゼンチンでは乾燥懸念が後退している。まだ十分な土壌水分を確保できるのかは不透明感も残るが、大豆ミール相場も調整売り優勢の展開になっており、特に天候リスクを相場に加算するような動きはみられない。

アルゼンチンの天候次第では、短期上振れリスクを残す状況に変化はない。ただ、本格的な作柄悪化懸念が浮上するような気象環境にはなく、一時的な戻り圧力に留まる見通し。900セント台中盤から後半の値位置に割安感はない。一方、12日のUSDA需給報告で需給緩和評価が改めて確認できれば、950セントの節目割れを打診する方向性になろう。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場9日:ダウは反発、米長期金利は急伸

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比102.80ドル高の2万5,385.80ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数は同6.19ポイント高の7,163.58ポイントとなった。クリスマス、年末商戦の好調さが伝わったことで、改めて買い優勢の展開になった。短期的な過熱感から決算シーズンの本格化を前に調整売りを進める動きも強いが、それ以上に押し目での物色意欲は強く、改めて過去最高値を更新している。米長期金利は2.5%の節目を突破しているが、金利要因で調整売りを進めるような動きも見られなかった。ただ、本日は特に重要イベントはなく、上げ幅は限定された。個別銘柄では、ユナイテッド・テクノロジーズが1.1%高、ゴールドマン・サックスが0.9%高、トラベラーズが0.8%高、インテルが2.5%安、ウォルマート・ストアーズが1.2%安、P&Gが0.7%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から0.070%上昇の2.550%となった。日本銀行が超長期国債の買い入れを減額したことで、金融緩和政策修正の思惑から米長期金利も上昇した。2.50%の節目をブレイクしている。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1938ドルまで小幅ドル高・ユーロ安となった。特に目新しい材料は見当たらなかったが、急ピッチなドル安・ユーロ高に対する修正圧力が優勢になっている。欧州政治リスクに対する警戒感を蒸し返すような動きも、ユーロ/ドル相場の上値を圧迫した。

ドル/円は、1ドル=112.60円まで円高・ドル安となった。日本銀行が超長期国債の買い入れを減額したことを受けて、日銀の緩和政策修正を巡る思惑から円高圧力が強まった。ただ、欧米タイムは112円台中盤をコアに明確な方向性を打ち出せていない。
サンプル3
【2018.01.08】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2018年01月09日 06時53分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金8日:米金利上昇・ドル高で小反落も、下値追いには慎重

COMEX金2月限 前日比1.90ドル安
始値 1,321.80ドル
高値 1,323.00ドル
安値 1,315.70ドル
終値 1,320.40ドル

米金利上昇、ドル高圧力を受けて、12営業日ぶりに反落した。本日は特に目新しい材料はなく、米国株なども方向性を欠いている。ただ、5日に発表された12月米雇用統計を再評価する動きなどから米金利上昇とドル高圧力が強まる中、調整売りが先行している。もっとも、改めて本格的に売り込むことに対しては警戒感が強く、大きな値動きには発展しなかった。

アジアタイムは1,320ドル台前半での取引になったが、欧州タイム入り後に地合を悪化させ、本日安値1,315.70ドルを付けている。もっとも、ニューヨークタイム入り後は押し目買いと戻り売りが交錯する不安定な地合になり、前日比では小幅安で引けたものの、プラス圏で取引される時間帯も目立つ中途半端な値動きになった。

年末・年始を挟んで急激なドル安・ユーロ高圧力が発生したことがドル建て金相場の急伸を促したが、ドルに何かネガティブな材料が浮上している訳ではない。ただ、米国よりもユーロ圏に対する経済評価が相対的に優位に傾く中、為替市場ではユーロ高・ドル安圧力が発生していた。この流れはピークアウトしたのか慎重な判断が求められるが、本日は昨年12月29日以来のドル高・ユーロ安水準まで調整が入ったことが、ドル建て金相場の上値を圧迫した。その当時の金相場の値位置からは1,300ドル割れも正当化できる余地があったが、実際には前日安値を下抜くこともできず、上昇地合にはブレーキが掛かったものの、戻り売りには慎重ムードが根強いことが窺える状況にある。

5日に発表された12月米雇用統計では、非農業部門就業者数の伸びこそ市場予測を下回ったが、全体としては雇用環境は米連邦準備制度理事会(FRB)の緩やかな利上げ対応を支持しているとの評価が優勢になっている。ドル安環境でも米長期金利は高止まりしていたが、本日の10年債利回りは昨年12月26日以来の高水準に達している。米国ではこれから昨年10~12月期決算の発表も控えているが、ここで株高・米金利上昇・ドル高のトライアングルを再現できれば、金相場は1,300ドル割れを打診する方向性になる。引き続きドルサイドに目立った問題は見当たらないだけに、為替市場の関心が「ユーロ圏経済の底固さ」と「米経済の底固さ」のどちらに大きな比重を置くかが注目されることになる。

ただ本日の値動きを見る限りは、地政学リスクに対する根強い警戒感が窺える。北朝鮮は韓国との対話に乗り出しているが、ミサイル発射実験が近く行われる可能性に対しては警戒感が強い。イランの反政府デモは収束方向に向かっている模様だが、イラン=米国の関係悪化に対する警戒感は残されている。


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NY白金概況と分析
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NY白金8日: ドル高環境ながらも白金相場は小幅続伸

NYMEX白金4月限 前日比1.20ドル高
始値 971.20ドル
高値 979.20ドル
安値  971.10ドル
終値 976.40ドル

米金利上昇、ドル高で金相場は小反落したが、白金相場は小幅続伸している。本日はドル建て金相場に対してネガティブな材料が目立ったが、先週の堅調地合を引き継ぐ形で戻り高値を更新している。ただ、積極的に上値を試すような動きまではみられず、上げ幅は限定された。

アジア・欧州タイムは970ドル台前半で揉み合う展開になり、本日安値は971.10ドルとなっている。ただ、ニューヨークタイム入り後は改めて買いを入れる動きが目立ち、本日や高堰979.20ドルまで急伸した。何か目立った買い材料が浮上した訳ではないが、ここ最近の堅調地合を受けてトレンドフォローの買いが膨らんだ模様だ。引けにかけてはやや上げ幅を削る展開になったが、975~978ドル水準に新たなレンジを形成し、前日比マイナス状態に定着することは拒否され、小幅続伸して引けている。

米長期金利上昇、ドル高など、ドル建て白金相場に対してはネガティブな材料が目立った。米国株は序盤こそ利食い売りで軟化したが、その後はプラスサイドの切り返す動きを見せるなど、リスクオフの動きが発生している訳でもない。南アフリカランド相場もここ最近のボックスを踏襲しており、白金相場に何か明確な手掛かりが提供されている訳ではない。寧ろ金相場連動で下げて当然とも言える相場環境にあったが、こうした中でも投機筋の物色意欲は強く、白金相場の地合が依然として強いことが示されている。明確な買い材料は存在せず、金相場の上昇は鈍化し始めているが、白金市場ではトレンドフォローの買い圧力が継続している。

当然にこのままドル安・ユーロ高傾向に歯止めが掛かり、ドル高と米長期金利上昇が実現すれば、金相場の反落リスクは高まる。5日に発表された12月米雇用統計が為替市場の基調転換を促すきっかけになった可能性もある。ただ、白金市場ではまだドル安・ユーロ高の支援が途絶えたのか慎重ムードが強い模様であり、買い圧力が継続している。

ドルを取り巻く環境は良好であり、米経済環境の底固さ、金融政策の正常化見通しに注目が集まれば、米金利上昇とドル高圧力が白金相場を900ドル台前半まで下押しする見通し。ただ、マーケットでは米国と同様にユーロ圏の金融経済環境に対しても高い評価が存在しており、テーマ設定状況次第でドル安とドル高のどちらに振れても不思議ではない不安定な状況に陥っている。本日のユーロ安・ドル高圧力からは為替市場の基調が転換した可能性もあると考えているが、白金相場に関しては売り上がることが正当化できる程の明確な逆風は確認されていない。金相場は小反落、白金相場は小幅続伸であり、マーケットが判断に迷っていることが窺える。


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NY原油概況と分析
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NY原油8日:小反発、イラン反政府デモは収束の兆しもあるが

NYMEX原油2月限 前日比0.29ドル高
始値 61.61ドル
高値 61.95ドル
安値 61.34ドル
終値 61.73ドル

5日に発表された米石油リグ稼働数減少などを手掛かりに押し目買いを入れる動きが目立ち、反発した。ただ、イランの反政府デモが鎮静化方向に向かっていることもあり、積極的に上値を試すような動きまではみられなかった。

アジアタイムは61ドル台中盤での取引になったが、欧州タイム入り後は61.38ドルまで軟化した後に、本日高値61.95ドルまで切り返すなど、不安定な値動きを見せた。ニューヨークタイム入り後は序盤に売り圧力が強まり本日安値61.34ドルまで軟化したが、引けにかけては再び61ドル台後半まで切り返し、マイナス圏での取引時間が目立ったものの反発して引けている。

買い材料としては、5日に米ベーカー・ヒューズ社が発表した米石油リグ稼働数が前週比5基減の742基となった影響が指摘されている。昨年12月8日の751基をピークに減少しており、シェールオイルの増産圧力が予想されていた程に強まっていない可能性が警戒された模様だ。仮に油価上昇でもシェールオイル産業に目立った動きがみられなければ、原油高の許容範囲は拡大することになる。現行価格でシェールオイル生産を抑制することが可能かは疑問視していうが、リグ稼働数や産油量などの短期指標がどの様な変化を見せるのか、注意が必要な時間帯になる。

一方、週末にはイランの反政府デモが広がりを見せることが警戒されていたが、実際にはデモの規模は縮小方向に向かっている模様だ。情報統制で詳細な状況は不明だが、このまま反政府デモがピークに向かうのであれば、60ドル台維持を正当化することは難しくなろう。イラン情勢で警戒されるのは、今回の反政府デモをきっかけにイランと米国、イスラエル、サウジアラビアなどとの関係悪化が深刻化し、米国の対イラン追加制裁議論が本格化するシナリオになる。その際は、短期スパンでもう一段階の上昇リスクが浮上することになる。

年末・年始を挟んでイラン情勢が原油相場を大きく押し上げたが、このまま反政府デモが収束方向に向かうのであれば、60ドル割れのリスクが高まろう。イラン産原油供給が落ち込む現実的な脅威が浮上しないのであれば、ここから65ドルの節目をブレイクするのは困難とみている。

ただ、シェールオイル増産加速の脅威が後退する一方、米原油在庫の急激な取り崩しが続く中、一気に50ドル台中盤、前半と下値を切り下げるようなリスクは限定されている。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム8日:休場


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物8日:軟調、持高調整で売り圧力が強まる

CBOTトウモロコシ3月限 347.25セント(前日比4.00セント安)
CBOT小麦3月限     427.75セント(前日比3.00セント安)
CBOT大豆3月限      966.75セント(前日比4.00セント安)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は下落した。特に目新しいネガティブ材料は見当たらなかったが、12日に米農務省(USDA)の需給報告発表を控える中、調整売りが先行した。350セントの節目を完全に下抜き、約3週間ぶりの安値を更新している。

時間外取引では350セント台をコアに揉み合う展開になったが、シカゴ時間入り直後に347セント台まで下落した。その後もじり安の展開が続き、引け際には本日安値346.75セントを付けている。

本日は比較的大きく下げているが、目立った材料は見当たらない。USDA報告前のポジション調整、チャート上で上値が重くなっている影響などが指摘されている。小麦相場が上げ一服となっていることも、心理的に上値を圧迫した可能性がある。

一方、メキシコ向けに10万2,100トンの大口輸出成約が報告されているが、特に材料視されていない。

新規手掛かりに乏しい状態が続いており、持合い気味の展開が続き易い。マクロ需給環境からは、350セント水準は下振れリスクを残した値位置と評価しているが、決め手難の状態に陥っており、ブレイク待ちの時間帯が続く。340セント台を割り込むと、320セント水準まで下値が切り下がる。


小麦相場は続落した。米穀倉地帯の寒波がピークを脱したとの見方から、調整売りが先行している。まだ厳しい寒さが報告されているが、今後は寒波が緩むとの予報を受けて、冬小麦の作柄悪化に対する警戒感が後退している。


<大豆>
大豆相場は反落した。アルゼンチンの気象環境に対しては根強い警戒感があるものの、目先の降雨予報を手掛かりに調整売りが先行した。12日の米農務省(USDA)需給報告に対する警戒感もあり、持高調整に伴う売り圧力が強まった。大豆ミール相場も下落している。

時間外取引では970セント水準から966~968セント水準までコアレンジを切り下げたが、シカゴ時間入り直後に971.00セントまでリバウンドした。ただ、その後は逆に960.50セントまで急落する荒れた相場展開になっている。引けにかけては安値是正の動きが優勢になるも、960セント台中盤から後半まで戻すのに精一杯だった。

年明け後はアルゼンチンの乾燥懸念が蒸し返されているが、目先は一定の降水量が確保される見通しになっている。あくまでも気象予報次第の不安定な地合になるが、天候要因に基づく上昇リスクは限定される。

アルゼンチンの天候次第では、短期上振れリスクを残す。ただ、本格的な作柄悪化懸念が浮上するような気象環境にはなく、一時的な戻り圧力に留まる見通し。900セント台中盤から後半の値位置に割安感はない。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場8日:ダウは小反落、過去最高値更新は続く

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比12.87ドル安の2万5,283.00ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が20.83ポイント高の7,157.39ポイントとなった。序盤に4日連続で過去最高値を更新するも、年初からの急騰を受けて短期的な過熱感が警戒される中、調整売りが先行した。特に明確な売り材料もなかったが、主要経済指標の発表もなく新規手掛かりに乏しい中、短期筋が利食い売りを進めている。もっとも、場中にはプラスサイドを回復する動きもみられるなど決定打は欠いており、下げ幅は限定された。NASDAQは上昇地合を維持している。個別銘柄では、キャタピラーが2.5%高、ウォルマート・ストアーズが1.5%高、シスコシステムズが1.0%高、ユナイテッド・ヘルスが1.7%安、ゴールドマン・サックスが1.5%安、ディズニーが1.4%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から変わらずの2.480%となった。序盤はやや金利上昇圧力が目立ったが、米国株の伸び悩みから本格的な金利上昇圧力を発生させることはできなかった。場中は逆に利回り低下圧力もみられ、昨年12月26日以来の高利回りを実現しているものの、決定打を欠いている。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1966ドルまでドル高・ユーロ安となった。特に目新しい材料はなく、ユーロ圏の11月小売売上高は良好だったが、ここ最近のドル安・ユーロ高に対する修正圧力が目立ち、ユーロ/ドルは比較的大きく下落している。

ドル/円は、1ドル=113.08円とほぼ横這いになった。東京市場が成人の日で休場となる中、持高調整中心の小動きに終始している。欧州タイム入り直後の113.38円に対して、ニューヨークタイム序盤に112.88円まで下落したが、明確な方向性を打ち出せていない。

サンプル4
【2018.01.05】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2018年01月06日 06時57分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金5日:米雇用統計は総じて好評価も、金相場は小幅続伸

COMEX金2月限 前日比0.70ドル高
始値 1,324.40ドル
高値 1,324.70ドル
安値 1,314.60ドル
終値 1,322.30ドル

株高・米長期金利上昇・ドル高と金融市場は金価格に対してネガティブな動きを見せるも、金相場は小幅続伸した。12月米雇用統計の評価を巡って荒れた相場展開になるも、最終的には押し目買いい優勢の地合が維持された。

アジアタイムは1,320ドル台前半で揉み合う展開になったが、欧州タイム入り後はドル高連動で地合を悪化させ、1,310ドル台後半まで軟化した。この状況で12月米雇用統計の発表を迎えたが、当初は非農業部門就業者数が市場予測を下回ったことで、1,323.90ドルまで切り返した。ただ、前月分の数値は大きく上方改定されたことで、全体としては必ずしも悪い数値ではないとの評価から、その直後に本日安値1,314.60ドルを付けた。もっとも、引けにかけては改めて押し目を買い拾われる展開になり、前日終値を若干上回る水準で引けている。

12月米雇用統計であるが、非農業部門就業者数は前月比14.8万人増となった。市場予測19.0万人増を大きく下回っている。ただ、11月分に関しては速報の22.8万人増から25.2万人増まで大きく上方修正されていることで、雇用環境に対するネガティブ評価が広がりを見せることはなかった。平均時給は前月比0.3%増、前年同月比2.5%増と着実な伸びを示しており、低インフレ解消への期待感は逆に金相場に対してネガティブである。実際に金融市場は株高・米金利上昇・ドル高で反応しており、週末を前に金相場は急落していても全く不思議ではない投資環境にあった。

しかし実際には、雇用統計発表後の下げは一時的なものに留まり、押し目買い優勢の地合が維持されている。場中のドル高一服が金相場に対する買いを誘った形であるが、依然として金相場に対する投資ニーズは高めに推移していることが確認できる。週末前の利食い売りよりも、翌週に向けて買いポジションを維持することが志向されており、先高感を残した状態にあり、11営業日連続の上昇となった。

今回の雇用統計の内容からは2018年中に3度の利上げも支持できる状況にある。少なくとも利上げペースの鈍化を迫るような数値ではない。ただ、本日はドイツやフランスなどユーロ圏の良好な指標が確認されていることもあり、ドルは明確な上昇トレンドを形成するには至らず、ドル建て金相場を大きく押し下げることに失敗している。高値更新は見送られたものの、ネガティブな金融環境下においても上昇地合は維持された。

米国サイドの動向のみをみれば明確に下げ相場が支持されているが、米国以上にユーロ圏の良好な景況感が注目される中、ドルの下振れリスクが残されている。地政学的リスクに対する警戒感も根強く、次の抵抗線は1,350ドルになる。ただ米株高・米長期金利の上昇傾向が続く中、ドル安傾向に歯止めが掛かれば、1,200ドル台後半まで値下がりする方向性になろう。引き続き、為替市場が米国とユーロ圏のどちらの経済環境に高い評価を下すのかが注目される地合が想定される。


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NY白金概況と分析
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NY白金5日: 米雇用統計の評価割れるも、白金相場高は続く

NYMEX白金4月限 前日比5.00ドル高
始値 968.80ドル
高値 975.50ドル
安値  963.70ドル
終値 975.20ドル

株高・米金利上昇・ドル高とネガティブ材料が目立ったが、金相場と連動して押し目買い優勢の地合が維持され、戻り高値を更新している。パラジウム相場では素直に利食い売りが膨らんだが、白金相場は荒れた相場展開ながらも上昇地合を維持している。

アジアタイムは960ドル台中盤から後半で揉み合う展開になったが、12月米雇用統計発表後は973.00ドルまで急伸後に966.80ドルまで急反落する荒れた相場展開になった。ただ、最終的には押し目買い優勢の地合が維持され、引けにかけては970ドル台後半まで値位置を切り上げている。

12月米雇用統計では、非農業部門就業者数が市場予測(19.0万人増)を大きく下回る14.8万人増に留まる一方で、11月分に関しては速報の22.8万人増から25.2万人増まで大きく上方修正されている。また平均時給は前月比0.3%増、前年同月比2.5%増と、インフレ環境改善の可能性を示唆している。強弱評価が白金相場を不安定化させたが、最終的には株高・米金利上昇・ドル高圧力が優勢であり、白金相場は週末を前に急落しても当然と受け止められるだけの地合にあった。

しかし実際には場中のドル高一服と連動して改めて押し目買い優勢の展開になっており、上値切り上げ傾向を維持している。南アフリカ通貨ランド相場はほぼ横這いであり、明確な買い材料が存在する訳ではないが、先高感を有している向きが多いことが確認できる値動きになっている。

米株高、米長期金利上昇は白金相場のダウントレンドを支持しているが、良好な経済指標の発表を続いてもドルが上昇しないことが、ドル建て白金相場を強力に支援している。米長期金利の上昇が鈍いこと、米国以上にユーロ圏の景況評価が高まっている影響などが指摘できるが、ドル安傾向が維持されている間は、上振れリスクを残す。目先は昨年8月の取引レンジ975~990ドル、1,000ドルの節目を打診する方向性になる。

一方で、現在の米金融環境はいつドル高に転じても不思議ではない状況にある。今回の米雇用統計に関しても断続的な利上げサイクルを支持しており、為替市場の関心が再び良好な米金融経済環境にシフトすれば、950ドルの節目割れから900ドル台前半までコアレンジを切り下げる方向性になる。白金相場の短期トレンドは引き続き上向きだが、為替市場のテーマ設定が僅かに修正されるだけで、いつ下げに転じても不思議ではない地合にあることは確認しておきたい。


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NY原油概況と分析
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NY原油5日:反落、週末前の利食い売り

NYMEX原油2月限 前日比0.57ドル安
始値 61.90ドル
高値 62.04ドル
安値 61.09ドル
終値 61.44ドル

連日の上昇地合に対する反動から、利食い売りが先行して反落した。特に目立ったネガティブ材料は見当たらなかったが、今週はイラン情勢の緊迫化を背景に大きく値位置を切り上げていたことで、週末を前に買い玉整理の動きが優勢になっている。

アジアタイムは61ドル台後半で揉み合う展開になり、高値は62.04ドルとなった。しかし、欧州タイム入り後は下げに転じ、61ドル台中盤から後半までコアレンジを切り下げている。ニューヨークタイム入り後は12月米雇用統計の評価を巡って不安定な値動きになるも、最終的には61ドル台中盤で引けている。

イラン情勢に関しては、特に目立った進展は見当たらない。反政府デモは収束に至っておらず、週末には更に過激化する可能性も十分にある。イラン政府は、米国などの関与を強く疑っており、国際政治環境を巡る混乱状況も警戒される状況にある。このため、週末を前に一段高となるシナリオも存在したが、本日は利食い売りが優勢になっている。週末のデモの広がり状況を見極める流れになる。地政学リスクの織り込みで一段高となるリスクを抱えつつも、現実の供給障害を伴わない原油高の持続力に関しては、疑問視される状況にある。

一方、前月は米原油在庫が7週連続の減少となったことが買いを誘ったが、本日は米産油量の上振れを手掛かりに売り込む動きも報告されている。米産油量は前週の日量975.4万バレルから978.2万バレルまで増加している。大規模な増産が行われている訳ではないが、
その前の週の統計では減産が報告されていたこともあり、シェールオイル増産圧力の強さが再確認されたことを、手仕舞い売りを進める理由として設定する動きがみられた。米ベーカー・ヒューズ発表の米石油リグ稼働数は前週比5基減の742基と大きく落ち込んだが、特に材料視されなかった。昨年12月8日の751基から減少に転じているが、現在の原油価格動向からは、シェールオイルの生産鈍化を警戒する向きは少ない。

Reutersによると、昨年12月の石油輸出国機構(OPEC)産油量は前月から日量2万バレル増の3,228万バレルとなった。サウジアラビアとベネズエラの減産が目立つ一方、イラクの生産が拡大しているが、全体としてはほぼ横這い推移と評価できる状況にある。

イラン状況次第では一段高のリスクが残されるが、65ドルの節目ブレイクは困難だろう。このまま現実の供給障害が発生しないのであれば、投機色の強い高値圏との評価が基本になる。瞬間的な上振れリスクまでは否定できないが、イランの反政府デモの織り込みが一巡すれば、まずは50ドル台後半までコアレンジを切り下げる方向性になろう。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム5日:調整売り優勢で軟調も、新規手掛かり乏しい

TOCOM天然ゴム6月限 前日比2.10円安
始値 207.00円
高値 207.60円
安値 204.00円
終値 204.80円

東京ゴムは、前日比1.90円~3.40円安。上海ゴム相場の上値の重さから、調整売り優勢の展開になった。引き続き新規手掛かりに乏しいが、上海ゴム相場が伸び悩む中、買い玉整理の動きが優勢になっている。

206.80円での立ち合い開始になったが、上海ゴム相場の上値の重さを眺めて、序盤に本日安値204.00円を付けた。ただ、その後は特に明確な値動きはみられず、204円台後半から206円台前半で揉み合う展開になって引けている。

上海ゴム相場は一時1万4,000元台を割り込むなど、上値の重い展開になった。ただ、そこから値崩れを起こすようなことはなく、逆にリバウンドすることもなく、明確な方向性を打ち出せているとは言いがたい。他の中国素材市況は総じて強含みの推移になっているが、上海ゴム相場は動意を欠いている。このまま1万4,000元割れに向かうのか、同水準をサポートラインに自律反発的な動きが見られるかが、目先の焦点になる。生産国の市況対策、中国の良好な経済指標などが特に材料視されていない以上、投機筋主導の短期トレンドを見極めることが要求されるが、現在のトレンドは中立的である。

タイ中央ゴム市場における未燻製シート(USS)の集荷量は前日の19.589トンからほぼ横ばいの19.027トン。RSSの集荷量は同299.521トンから330.663トンまで増加している。現物相場はUSSが平均で44.22バーツから44.24バーツまで小幅高、RSSが46.51バーツから46.09バーツまで小幅安となっている。特に産地市場に目立った動きは見当たらない。

中国経済の上振れ、政策引き締めの緩和、生産国の輸出削減といった動きからはやや買い対応に優位性があると考えているが、決定打は欠いている。5日の12月米雇用統計発表を受けてドル/円相場に新たな動きが見られるか、上海ゴム相場の突然のブレイクがあるのかが注目される程度である。


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物5日:大豆反発、アルゼンチンの天候を警戒

CBOTトウモロコシ3月限 351.25セント(前日比0.25セント高)
CBOT小麦3月限     430.75セント(前日比3.25セント安)
CBOT大豆3月限      970.75セント(前日比3.00セント高)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は小幅まちまちとなった。週末を前に値ごろ買いやショートカバー(買い戻し)を入れる動きが下値を支えるも、改めて本格的に上値を試すような動きはみられず、決め手を欠いた。

時間外取引では350セント台後半で揉み合う展開が目立ったが、シカゴ時間入り直前に本日高値352.25セントを付けた。ただ、シカゴ時間入りした直後に本日安値350.25セントを付けるなど、その後は前日終値水準で揉み合う展開になっている。

米農務省(USDA)発表の週間輸出成約高は10万1,200トンとなり、市場予測60万~100万トンを大きく下回った。ただ、年末の統計とあって特に材料視されることはなかった。

新規手掛かりに乏しい状態が続いており、持合い気味の展開が続き易い。マクロ需給環境からは、350セント水準は下振れリスクを残した値位置と評価しているが、決め手難の状態に陥っており、ブレイク待ちの時間帯が続く。


小麦相場は続落した。目先の寒波が緩むとの予報を手掛かりに、週末を前に利食い売りが膨らんでいる。寒波による冬小麦の生産被害が警戒されているが、目先はやや寒波が緩むとの予報が出ている。天然ガス相場も上げ一服となっており、寒波を手掛かりとした上昇相場が一服している。

なお、USDA発表の週間輸出成約高は13万1,000トンとなり、市場予測22万5,000~50万トンを下回っている。


<大豆>
大豆相場は反発した。アルゼンチンの天候に対数警戒感が強く、押し目買い優勢の展開になった。大豆油市場では週末を前に利食い売りを進める動きが見られたが、大豆と大豆ミール相場は堅調に推移した。

時間外取引では970セント台をコアに揉み合う展開になった後、本日高値977.00セントを付けた。シカゴ時間入り後はじり安の展開に転じたが、概ね970セント水準で下げ止まり、前日比では若干ながらプラスサイドを維持している。

アルゼンチンでは降雨が観測されているが、土壌水分不足に対する警戒感が再浮上している。更に安定した降雨見通しが伝わるまでは、瞬間的な上振れリスクが残る。ただ、11月のような大規模な干ばつ被害が想定されている訳ではなく、急伸地合の形成までは要求されない見通し。

米農務省(USDA)発表の週間輸出成約高は56万0,800トンであり、市場予測60万~100万トンを下回った。

引き続きアルゼンチンの天候次第の展開になり、短期上振れリスクを残す。ただ、本格的な作柄悪化懸念が浮上するような気象環境にはなく、一時的な戻り圧力に留まる見通し。900セント台中盤から後半の値位置に割安感はない。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場5日:ダウは過去最高値更新が続く

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比220.74ドル高の2万5,295.87ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同58.65ポイント高の7,136.56ポイントとなった。朝方には米雇用の伸び鈍化を示す指標が発表されたものの、投資家のリスク選好性の強さに大きな変化はなく、過去最高値の更新が続いている。雇用統計に関しては、12月の非農業部門就業者数が市場予測を下回ったが、その他の項目では逆にポジティブなものも目立ち、株高傾向を阻害することはなかった。原油相場は週末を控えての利食い売りで反落したが、株価に対する影響は限定された。個別銘柄では、ボーイングが4.1%高、ビザが2.4%高、ユナイテッド・ヘルスが1.9%高、JPモルガン・チェースが0.6%安、ウォルト・ディズニーが0.5%安、ゴールドマン・サックスが0.5%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から0.030%上昇の2.480%となった。米雇用統計の評価は割れるも、全体としては緩やかな利上げサイクルを支持する内容との評価が優勢であり、米長期金利に対しては上昇圧力が強まった。株価の過去最高値更新が続いていることも、金利上昇圧力に直結している。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.2034ドルまで小幅ドル高・ユーロ安となった。米雇用統計が利上げサイクルを支持しているとの評価から、ドル買い優勢の展開になった。ただ、ユーロ圏の指標も良好だったことで、対ユーロで本格的にドルを買い進むような動きまでは見られなかった。

ドル/円は、1ドル=113.07円まで小幅円安・ドル高となった。米雇用統計発表後の株高・米金利上昇圧力を受けて、ドル/円相場は地合を引き締めた。高値は113.29円となっている。
サンプル5
【2018.01.03】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2018年01月04日 06時57分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金3日:ドル安一服も、地政学リスクの高まりで続伸

COMEX金2月限 前日比2.40ドル高
始値 1,319.00ドル
高値 1,323.00ドル
安値 1,313.20ドル
終値 1,318.50ドル

為替市場でドル安傾向は一服したものの、イランや北朝鮮情勢に対する警戒感に下値を支えられ、小幅続伸した。昨年末から続いた急激なドル安が一服したものの、地政学リスクにテーマを変えて上昇地合を維持している。

アジア・欧州タイムは底固い展開になり、本日高値1,323.00ドルを付けた。その後は1,310ドル台中盤まで軟化したが、ニューヨークタイム入り後は改めてじり高の展開になり、前日終値を若干上回って引けている。引け後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が予想されていたよりもタカ派との評価で1,308.90ドルまで急落する場面もみられたが、その後は再び1,310ドル台中盤まで切り返しており、明確な方向性を打ち出すには至っていない。

為替市場のドル安傾向は一服した。特に米長期金利が上昇するといった動きは見られなかったが、急ピッチなドル安傾向にブレーキが掛かったことは、ドル建て金相場に調整売りを誘っても違和感はなかった。特に12月ISM製造業指数が前月の58.2から59.7まで上振れして実体経済の底固さが確認される中、寧ろ株高連動で売り圧力が強まっても当然の相場環境と言えた。

ただ、本日はイランと北朝鮮の地政学リスクが下値をサポートし、値崩れは回避され、逆に小幅ながら上昇地合を維持した。年末・年始を挟んでイランの反体制派のデモは続いている。ハメネイ師は「敵国が扇動」しているとして、拘束された人に死刑適用の可能性を警告している。また、北朝鮮ではミサイル発射の準備が行われている可能性が指摘されており、本日は「地政学リスクに伴う買い圧力」が「ドル高に伴う売り圧力」に勝り、昨年9月15日以来の高値を更新している。

一方、FOMC議事録では緩やかな利上げが適切との認識が再確認されており、財政刺激策などによって大幅な利上げが必要になるかの討議が行われたことが確認されている。目先の金融政策見通しに大きな修正を迫るものではないが、今後も利上げサイクルが継続することに対する信頼感が高まっていることは、金相場に対してネガティブである。

高値更新サイクルが続いており、短期トレンドは上向きである。地政学リスクが改めて相場テーマとして浮上する中、短期上振れリスクは想定しておく必要がある。特にイラン情勢に関しては、北朝鮮情勢と異なりマーケットが十分に織り込んでいないだけに、今後の展開次第では瞬間的な急伸リスクも抱えることになる。ただ、為替市場ではドル安傾向にブレーキが掛かり始めており、米国株は堅調地合を維持している。各種経済指標は良好であり、FOMC議事録では今後も緩やかな利上げが継続する可能性が示されている。年末・年始の急激なドル売り・金買いに関してはオーバーシュート感が強く、地政学リスクの消化が進めば、徐々に上値の重さが認識されよう。


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NY白金概況と分析
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NY白金3日:大幅続伸、950ドルの節目突破

NYMEX白金4月限 前日比14.50ドル高
始値 949.00ドル
高値 965.90ドル
安値  943.50ドル
終値 962.30ドル

価格連動性の強い金相場の堅調地合に支援され、大幅続伸となった。特に目立った買い材料は見当たらなかったが、950ドルの節目をブレイクしたこともあり、チャート主導の買いが膨らんだ模様だ。昨年9月18日以来の高値を更新している。

アジア・欧州タイムは940ドル台を中心に揉み合う展開になったが、ニューヨークタイム入り後と前後して買いが膨らみ、950ドルの節目をブレイクした。その後は金相場の堅調地合も支援材料になって一気に上げ幅を拡大し、本日高値965.90ドルを付けている。引け後には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録のタカ派評価で956.40ドルまで軟化する場面もみられたが、再び960ドル台前半まで切り返している。

本日の急伸地合に関しては、チャート要因の影響が大きそうだ。ここ最近の上昇地合を支援してきたドル安傾向は一服しており、南アフリカ通貨ランドは対ドルで小幅軟化している。非鉄金属相場の上値は重く、本来であれば調整売りが膨らんでも違和感がない相場環境にあった。特に最近の上昇地合からは、急反落する展開も想定できる程度の逆風が観測されている。

ただ、金相場が地政学リスクを背景に底固く推移する中、白金相場も連動して地合を引き締め、950ドルの節目突破でトレンドフォローの買いが膨らんだ恰好になっている。パラジウム市場では利食い売りが膨らんだが、白金相場は「金相場の堅調地合」と「強気のチャート環境」を背景に、更に上値を切り上げることに成功している。

これまでのドル安主導の上昇地合には一服感が浮上するも、高値更新サイクルは維持されており、短期トレンドは上向きになる。特に地政学リスクの織り込みが本格化すると、昨年8~9月の上昇地合が再現される可能性も高まることになる。

ただ、金融経済環境は引き続き貴金属相場に対してネガティブな環境にある。最近のドル安傾向を支持するような動きはみられず、米長期金利の底固さ、株価の堅調地合、良好な実体経済指標などは、貴金属市況の高騰を支持していない。地政学リスクに関しては予測が難しいが、昨年8~9月同様に一時的な上昇要因との評価が基本になろう。


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NY原油概況と分析
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NY原油3日:急反発、イラン情勢への警戒が続く

NYMEX原油2月限 前日比1.26ドル高
始値 60.39ドル
高値 61.67ドル
安値 60.28ドル
終値 61.63ドル

イラン情勢の緊迫化を背景とした買いが膨らみ、急反発した。米原油在庫の減少予想も支援材料になり、期近4限月は1ドル超の上げ幅を記録している。2014年12月以来の高値を更新している。

アジア・欧州タイムは60ドル台中盤でのやや底固い展開になったが、明確名方向性を打ち出すには至らなかった。ただ、ニューヨークタイム入り後は一気に61ドル台に乗せ、引けにかけては61.67ドルまで上値を切り上げている。その後も特に調整売りが膨らむことはなく、本日の高値圏で引けている。

イランでは反体制派のデモが続いている。情報統制がひかれているために詳細は不明だが、イラン全土で数百人が拘束されている模様だ。ハメネイ師は、「イランの敵」が扇動を行っているとして、拘束者に対しては死刑も含む強硬姿勢で臨む方針を示している。インフレや就職難といった経済環境の悪化は、異例とも言える最高指導者に対する批判にも発展している。このままイランの政治環境が混乱状況に陥れば、将来的には同国からの原油供給に障害が発生する可能性もある。少なくとも、資源セクターに対する海外からの投資は鈍化せざるを得なくなる。

現段階では何か具体的な供給障害が発生している訳ではなく、思惑先行型の値動きになっている。ただ、仮にイランが減産状態に陥るのであれば、シェールオイルの増産余地は拡大し、協調減産の遵守率低下も許容できることになる。先が読みづらい相場テーマであるが、イラン情勢の混乱がピークを脱したとの見方が広がるまでは、原油相場は上振れリスクを抱えることになる。

需給面では米原油在庫の減少傾向が続く見通しであり、今週の統計では前週比510万バレルの減少が予想されている。一方で北海油田の供給障害は解消されており、シェールオイル増産加速の兆候が見られるなど、強弱材料が交錯している。

目先はイラン情勢に対する注目度を引き上げておく必要があり、これが「アラブの春」型の中東政治環境の混乱をもたらすことになれば、原油相場も強い刺激を受ける可能性がある。反政府デモが年末年始で収束に向かうか否かが、原油高のピークアウトの有無を決定づけることになる。

ただ、既に突発的な供給障害は解消方向に向かっており、シェールオイル増産も警戒される値位置に到達していることを考慮すれば、イラン情勢の消化が一巡した際に、現在の値位置を維持し続けることが可能かは疑問視している。短期トレンドは上向きだが、現実の供給障害を伴わない原油高に関しては、今後の需給緩和リスクを高めることに注意は必要。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム3日:休場


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物3日:大豆続伸、アルゼンチンの天候に懸念の声

CBOTトウモロコシ3月限 353.00セント(前日比0.25セント安)
CBOT小麦3月限     436.00セント(前日比2.50セント高)
CBOT大豆3月限      968.75セント(前日比4.00セント高)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は総じて小反落した。特に目新しい材料は見当たらなかったが、調整売りが先行した。他穀物相場の堅調地合、現物市場の底固さから大きな値崩れは回避されるも、上値の重い展開になった。

時間外取引の段階では底固い展開になり、高値354.75セントを付けている。ただ、シカゴ時間入り後は調整売りが膨らみ、353セント水準まで小幅軟化して引けている。

特に目新しい材料はなく、決め手に乏しい。農家の在庫売却鈍化の動きが下値をサポートするも、潤沢な在庫環境にあって上昇トレンドを形成することは難しく、決定打を欠いている。

350セント水準で膠着気味の展開になっているが、トウモロコシ需給そのものは潤沢であり、小麦相場のように天候リスクのプレミアムを加算する必要性は乏しい。年末・年始とあって持高調整主導のショートカバー(買い戻し)には注意が必要だが、350セント水準には割高感が残る。


小麦相場は続伸した。寒波が続く中、冬小麦の作柄悪化リスクが織り込まれている。小麦需給がタイト化するような状況にはないが、「寒波→冬小麦の作柄悪化リスク→小麦相場高」の流れが確立している。急伸するような必要性は乏しいが、底固い展開が続き易い。


<大豆>
大豆相場は続伸した。アルゼンチンの天候リスクから、底固く推移した。

時間帯取引では966~967セント水準での取引が目立ったが、シカゴ時間入り後に本日高値970.00セントを付けている。その後は上げ一服となったものの、押し目での物色意欲は旺盛であり、プラスサイドを維持して引けている。

アルゼンチンでは散発的な降雨が観測されているが、土壌水分不足に対する懸念が蒸し返されている。11月のような本格的な干ばつ懸念まではみられないが、現在の土壌水分環境ではイールド低下を回避するのに十分か、疑問視する声が浮上している。

引き続きアルゼンチンの天候次第の展開になるが、現在の気象環境からは戻り売り対応に優位性があろう。突然に地合が変化する可能性もあるが、降水量は12月以降に改善しており、急伸する必要性は薄れている。950セントの節目割れを打診する方向性でみておきたい。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場3日:ダウは過去最高値更新、ドルはリバウンド

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比98.67ドル高の2万4,922.68ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同58.63ポイント高の7,065.53ポイントとなった。引き続き米企業業績に対する期待感が強く、年初からの上昇地合を維持している。過去最高値を更新している。朝方に発表された12月ISM製造業指数が良好な数値になったこともあり、終日底固く推移した。午後の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録待ちのムードも強かったが、原油価格の高騰も支援材料となり、堅調地合を維持している。個別銘柄では、IBMが2.8%高、エクソン・モービルが2.0%高、ダウ・デュポンが1.6%高、インテルが3.4%安、ベライゾンが2.1%安、ゴールドマン・サックスが0.9%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から0.010%低下の2.450%となった。FOMC議事録では緩やかな利上げ観測が示されるも、債券相場の反応は鈍かった。財政支出拡大による利上げペース加速の可能性なども協議されたことが確認されているが、マーケットでは先行きに対する慎重ムードも強く、積極的な売買は見送られた。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.2012ドルまでドル高・ユーロ安に振れた。最近のドル安・ユーロ高傾向に歯止めが掛かっている。ただ、改めてドルを本格的に買い進むような動きまでは見らなかった。良好な米指標、米株高がドルを下支えしたものの、ドルは下げ止まるのに精一杯だった。

ドル/円は、1ドル=112.52円まで小幅円安・ドル高に振れた。対ユーロでのドル安が一服する中、ドル/円相場も地合を引き締めた。ただ、地政学リスクの高まりもあって、本格的にドル/円を買い進むような動きまでは見られなかった。
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