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【2017.10.13】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2017年10月14日 07時01分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金13日:米インフレ基調の弱さ、トランプ・リスクで続伸

COMEX金12月限 前日比8.10ドル高
始値 1,296.00ドル
高値 1,305.10ドル
安値 1,292.90ドル
終値 1,304.60ドル

米消費者物価指数の伸び悩み、イラン核合意の先行き不透明感を背景に続伸した。

アジアタイムは底固い展開になり、1,290ドル台後半でじり高の展開になった。欧州タイム入り後は一時1,300ドル台を回復するも、ニューヨークタイムにかけては本日安値1,292.90ドルを付けるなど不安定な値動きになった。ただ、9月消費者物価指数でインフレ基調が強まっていないことが確認されるとドル安連動で1,300ドル台まで急伸した。その後はドルが反発に転じているが、金相場はトランプ米大統領がイラン核合意の見直しを行うことに対する警戒感を織り込み、本日の高値圏で引けている。

9月消費者物価指数は前年比2.2%上昇となり、前月の1.9%上昇から伸びが加速した。ただ、コアは前月の1.7%上昇から変わりがなく、ハリケーンの影響でガソリン価格が急伸したことがインフレ率を押し上げたが、基調部分では特に低インフレ環境を是正する圧力が発生していないことが確認されている。市場予測との比較でも、総合とコアはともに0.1%下回っており、インフレ指標の改善で改めて米金利上昇・ドル高トレンドを形成し、金相場を押し下げることには失敗している。

一方、9月小売売上高は前月比1.6%増となり、前月の0.1%減から大きく回復した。ガソリン価格高騰の影響が大きいものの、一定の底固さを示した格好になる。10月ミシガン大消費者マインド指数も95.1から101.1まで上振れしており、個人消費関連の指標では強めのものが目立った。このため、ドルは急速に下げ幅を削る展開になったが、このタイミングでトランプ大統領がイラン核合意から離脱する可能性を示唆したことが、ドル高圧力に反して金相場の高止まりを促している。

トランプ大統領はイラン核合意遵守の認定に疑問を投げ掛けている。ティラーソン国務長官は合意に留まりつつも、厳しい制限を課す折衷案を出すなど、まだ今後の動向には不透明感が強い。ただ、トランプ大統領は国連教育科学文化機関(UNESCO)について反イスラエル的なことを理由に脱退する方針を示すなど、一種の「トランプ・リスク」が再浮上し始めている。こうした政治リスクが投資家のリスクオフ化を促すと、安全資産の観点から金買いが再開する可能性もある。

基調としては年内利上げの方向性に変化はなく、足元のドル安は調整圧力との評価が基本になる。CMEのFedWatchでは、年内利上げ確率が82.9%織り込まれており、過熱していた米金融政策のタカ派評価を巡航速度に修正する動きに過ぎない。金相場に関しても、9月の急落局面に対する反動高との評価が基本になる。

ただ、北朝鮮情勢に対する緊張状態は維持される一方、改めて「トランプ・リスク」に対する警戒感も浮上する中、安全資産に対する退避ニーズを抑制した状態を維持できるかには注意が必要。株高継続など投資家のリスク選好性は維持されているが、相場テーマが米金融政策から地政学リスクや政治リスクに転換すると、金融市場の動向を無視して上昇するリスクは残る。


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NY白金概況と分析
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NY白金13日:続伸、インフレ基調が伸びず

NYMEX白金1月限 前日比6.10ドル高
始値 941.30ドル
高値 949.40ドル
安値  938.80ドル
終値 947.90ドル

価格連動性の強い金相場が続伸して1,300ドル台を回復したことを受けて、白金相場も続伸した。基調インフレの弱さ、トランプ米大統領がイラン核合意から離脱する可能性を示唆していることが警戒されている。ドルは軟化後に反発して前日比では大きな値動きを見せなかったが、白金相場は950ドルの節目に迫る値動きになっている。

アジア・欧州タイムは決め手難から940~942ドル水準をコアとした小動きに終始した。ニューヨークタイム入り後は、9月消費者物価指数でコアの伸び悩みが再確認されたことが警戒され、ドル安連動で947.60ドルまで急伸した。その後は良好な個人消費指標を手掛かりにドルが反発に転じたことで上げ一服となったが、取引終盤に入るとイラン核合意を巡る先行き不透明感から金相場が上昇した動きと連動して、白金相場も本日高値949.40ドルを付けている。引き続き独自材料は乏しく、概ね金相場と連動した相場ロジックが採用されている。

9月消費者物価指数は改めて米金利上昇・ドル高を促す可能性があるイベントとして注目されており、総合で前年比2.2%上昇と前月の1.9%上昇から伸びが加速している。ただ、市場予測2.3%上昇には届かなかったことに加えて、コアは1.7%上昇で前月から横這いであり、インフレ基調の改善を確認するには至らなかった。一方で好調だった9月小売売上高や10月ミシガン大消費者マインド指数がドル安にブレーキを掛けたことで反落するシナリオもあったが、このタイミングでトランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を示唆する動きを見せていることが材料視され、金相場と同様に高値圏で引けている。

南アフリカ通貨ランドは対ドルで9月25日以来の高値を更新している。同国最高裁判所がズマ大統領の汚職訴訟の復活に支持を表明したことで、ズマ大統領に対する逆風が吹いていることが、南アフリカにとってはポジティブと評価されている。12月に予定されている与党・アフリカ民族会議(ANC)の党首選への影響も想定される。ただ、基調としてはドル高是正の動きに反応した動きであり、ランド要因で白金相場を積極的に買う進むような動きは限定された。

白金相場の基調としては9月の急落に対する反動局面との評価になる。米金融政策の行き過ぎたタカ派評価を巡航速度に修正する動きであり、白金相場の先高観は必ずしも強くない。上昇リスクとしては、引き続き北朝鮮情勢の暴走や、改めて浮上しているトランプ大統領の政策リスクの方に注目したい。金融政策要因からはダウントレンドが支持されており、地政学リスクなどがこれとは別の観点から白金投資需要を創出する動きを見せるか否かがポイントになる。


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NY原油概況と分析
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NY原油13日:中東情勢緊迫化で反発

NYMEX原油11月限 前日比0.85ドル高
始値 50.73ドル
高値 51.72ドル
安値 50.70ドル
終値 51.45ドル

中国の9月原油輸入量が高水準だったこと、中東情勢の先行き不透明感を背景に反発した。

アジアタイムは50ドル台後半でじり高の展開になったが、欧州タイム入り後は51.00ドル突破で上昇ペースが加速し、ニューヨークタイム序盤には本日高値51.72ドルを付けている。その後は急速に上げ幅を削る展開になったが、引けにかけては改めて押し目を買い拾われており、51ドル台中盤まで切り返して引けている。

中国の9月貿易収支が公表されたが、原油に関しては3,701トンの輸入が確認されている。これは前月の3,398万トンを8.9%上回っており、中国の需要環境に対する信認の高まりが、原油相場を強力にサポートしている。協調減産と同様に需要拡大圧力も国際原油需給リバランスの進展を促す重要な要因であり、中国の原油需要環境の強さが確認されていることは、素直に評価できる。

一方で、本日の原油高に関しては中東情勢の影響が大きかった。イラクではクルド自治政府が独立に向けての動きを活発化しており、イラク軍がクルド人の支配地域に戦車を配備するなど緊張が高まっている。現段階では軍事衝突は報告されていないが、今後の動向次第では油田地帯を中心にイラク中央政府とクルド人の衝突が発生するリスクも高まっている。

また、トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を示唆していることも警戒されている。直ちに核合意から離脱することはない模様だが、核合意の監視体制に不満を示しており、対イランで強硬姿勢を強化している。仮にイラン核合意の枠組みが壊れるような事態になると、中東地区全体のパワーバランスが崩れるのみならず、原油の短期供給懸念も再燃することになる。目先は米国の対イラン政策にも注意が必要な状況になっている。

改めて中東情勢の緊迫化という相場テーマが浮上しているが、現段階ではリスクのみで原油相場が急伸する可能性は低い。ただ、イラクとイランが同時に大きなリスクを抱えていることは間違いなく、下値不安は後退しよう。また、こうした地政学リスクを考慮に入れなくても国際原油需給のリバランスは進むことになり、マクロ需給要因が原油価格の高値誘導を支持している。シェールオイル増産が過熱しない範囲内の原油高は、中東情勢に関係なく実現可能性である。月末に向けては協調減産の延長を巡る議論も活発化する見通しであり、50~55ドル定着から上値切り上げを打診する展開が続こう。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム13日:上海主導で修正高に、中国貿易収支には反応薄

TOCOM天然ゴム3月限 前日比4.50円高
始値 198.50円
高値 202.90円
安値 198.20円
終値 201.70円

東京ゴムは、前日比2.20円安~4.50円高。当限は続落したが、2番限以降はリバウンドしている。上海ゴム相場が安値からの切り返しを見せたことが好感されており、週末を前に全限月が200円台を回復している。

200.60円までリバウンドしての立ち合い開始になったが、その後は200円水準で揉み合う不安定な値動きになった。ただ、午後に入ってからは上海ゴムの上昇を眺めてショートカバー(買い戻し)を入れる動きが強まり、本日高値202.90円を付けている。その後も202円水準での取引が目立った。

本日は上海ゴム相場が安値からの切り返しを見せたが、特に目立った材料は見当たらない。9月の中国貿易収支は、輸入が前年同月比18.7%増と市場予測(13.5%増)を上回る一方、輸出が8.1%増と市場予測(8.8%増)を下回った。これなどは中国資源需要環境にとってポジティブな統計内容と言えるが、中国コモディティ相場の反応は限定された。本日は鉄鉱石や石炭相場なども堅調に推移しているが、貿易収支の発表前の値動きであり、現状では週末を前にしての修正高との評価が基本になる。

本日はタイ現物市場は休場で、産地主導の手掛かりも乏しい。前日にはRSSも1㎏=50バーツの大台を割り込んでいるが、特に市況対策を巡る具体的な動きなどは報告されていない。いつ市況対策が始まっても不思議ではない値位置だが、潜在的な上昇リスクとの評価で十分だろう。

本日は期近限月のみが続落しているが、引け際の急落が原因であり、場中は他限月同様にプラスサイドでの取引が目立った。薄商いの中で値が飛んだだけの可能性が高く、材料視する必要性は乏しいだろう。

引き続き上海ゴム相場次第の相場環境が続くことになるが、上海ゴム相場の上値の重さが確認される中、基調は下向き。明確な相場テーマは乏しいが、中国国内の工場操業規制などの動きが警戒されており、中国コモディティ全体に売り圧力が強まり易い相場環境に変化はみられない。200円割れ定着を打診する展開が基本になろう。


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物13日:大豆続伸、USDA報告後の上昇地合を引き継ぐ

CBOTトウモロコシ12月限 352.75セント(前日比3.75セント高)
CBOT小麦9月限     439.50セント(前日比9.00セント高)
CBOT大豆11月限     1,000.25セント(前日比8.25セント高)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は続伸した。大豆相場の上昇が続く中、トウモロコシ相場も堅調地合いを維持している。週間輸出成約高が高めの推移だったことも、ポジティブ材料視されている。

時間外取引では348~350セント水準で揉み合う展開になったが、シカゴ時間入り後は大豆高に連動して地合を引き締め、350.00セントの節目を完全にブレイクした。引けにかけてはじり高傾向が続き、本日高値は353.50セントに達している。

12日に米農務省(USDA)が発表した需給報告ではイールド見通しが引き上げられているが、マーケットではトウモロコシ需給よりも大豆相場に対する関心の方が高い。前日の急伸にもかかわらず、大豆相場は本日も堅調であり、これがトウモロコシ相場も押し上げる原動力になっている。大豆相場との比較では当然に上げ幅は抑制されているが、引き続き大豆相場の動向に注意が必要な状況になっている。

一方、週間輸出成約高は市場予測80万~110万トンに対して160万トンとなった。久しぶりに強めの数値が出てきたことも、好感されている。

大豆相場につれ高する展開画続いているが、特に先高観はない。極めて良好な作柄環境が報告されており、引き続きハーベスト・プレッシャーの織り込みが基本になる。目先は大豆相場の動向に注意が必要な状況になっているが、引き続き300セント台前半までのコアレンジ切り下げを想定したい。


小麦相場は急反発した。特に目立った買い材料は見当たらなかったが、約6週間ぶりの安値を更新した反動から、週末を前にショートカバー(買い戻し)が先行した。


<大豆>
大豆相場は続伸した。米農務省(USDA)需給報告を受けて急伸した前日の地合を引き継いでいる。良好な週間輸出成約高もポジティブ材料となり、1,000セントの大台を回復している。

時間外取引の段階で990セント台前半でじり高の展開になっていたが、シカゴ時間入り後は改めて買い圧力が強まり、1,000セントの節目をブレイクしている。本日高値は1,003.25セントに達している。

前日にUSDAが発表した需給報告では、米国産のイールド見通し引き下げ、期末在庫見通し引き下げなど、相場に対してポジティブな材料が目立った。前日の急伸を受けて週末を前に利食い売りを進めるシナリオもあったが、本日はそのまま一段高が打診されている。

また、週間輸出成約高は市場予測90万~120万トンに対して174万7,300トンとなっており、良好な輸出環境が確認されていることもポジティブである。

USDA需給方向は相場に対してポジティブな内容になっており、目先は投機買いがさらに膨らむ可能性もある。ただ、それを考慮に入れても1,000セント台には過熱感が強い。産地では新穀の収穫作業も着実に進展しており、大豆相場が新たな上昇トレンドを形成できるのかは疑問視している。南米産の生産トラブルなどがなければ、下値不安が大きい価格水準と評価している。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場13日:ダウは反発、良好な指標を好感する

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比30.71ドル高の2万2,871.72ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同14.29ポイント高の6,605.80ポイントとなった。9月小売売上高などの良好な指標を手掛かりに買い優勢の展開になっている。場中には改めて過去最高値を更新している。本日はダウ採用銘柄ではないが金融決算が続いているが、強弱まちまちになった。ただ、7~9月期の企業業績環境に対しては根強い期待感があり、押し目買い優勢の地合は維持されている。トランプ大統領の対イラン政策に不透明感が高まっているが、株価に対する影響は限定されている。個別銘柄では、アメリカン・エクスプレスが1.4%高、インテルが1.2%高、P&Gが1.0%高、ベライゾンが1.0%安、メルクが0.7%安、ゴールドマン・サックスが0.5%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から0.040%低下の2.280%となった。9月消費者物価指数がインフレ環境の改善を示すことに失敗したことを受けて、金利低下圧力が強まった。10年債利回りは約2週間ぶりの低水準になっている。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1800ドルまで小幅ドル高・ユーロ安となった。米インフレ指標の伸び悩みで
ニューヨークタイム序盤にはドルが急落したが、小売売上高の数値が良かったこともあり、その後は急速に下げ幅を削る展開になり、結果的には前日終値とほぼ同水準で引けている。

ドル/円は、1ドル=111.79円と円高・ドル安に振れた。米インフレ指標の伸び悩みでドルが軟化する一方、トランプ大統領の対イラン政策の先行き不透明感から地政学リスクの高まりもあり、112円台を割り込む展開になっている。
サンプル2
【2017.10.12】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2017年10月13日 06時57分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金12日:FOMC議事録を受けて反発、明日のインフレ指標待ち

COMEX金12月限 前日比7.60ドル高
始値 1,294.60ドル
高値 1,299.80ドル
安値 1,291.80ドル
終値 1,296.50ドル

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(9月19~20日開催分)のハト派評価を背景に反発した。ドルはやや堅調に推移したが、米長期金利が低下したこともあり、約2週間ぶりの高値を更新している。

前日引け後にFOMC議事録が公表されると金相場は買いで反応し、アジア・欧州タイムは1,290ドル台中盤での保ち合いを経て、本日高値1,299.80ドルを付ける展開になった。ただ、1,300ドルの節目攻略には至らなかったことや、欧州タイム以降は為替がドル高方向に振れたことで、ニューヨークタイム入り後は上げ幅を削る展開になり、逆に本日安値1,291.80ドルを付けている。引けにかけては再び1,290ドル台中盤から後半まで切り返したが、明日のインフレ指標待ちのムードも強く、決定打を欠いた。

FOMC議事録では、数人のメンバーがインフレ指標を見極める必要性を訴えるなど、FOMC内では低インフレは一時的との見方が必ずしもコンセンサスではないことが示されている。この辺はFOMCで示されたドットチャートなどと整合性が取れる内容であり、特に新鮮味はない。ただ、マーケットは米金融政策に対して大きくタカ派方向に傾いていたこともあり、こうした低インフレを警戒する声がハト派と評価され、ドル売り・金買い反応が優勢になった。もっとも、断続的にドルを押し下げるまでの勢いはなく、金相場は戻り高値を更新したものの、高値からは一時8.00ドルの急落になるなど、不安定な地合を強いられている。

FOMC議事録で米金融政策評価・見通しが大きく変わることはないと考えているが、13日には9月消費者物価指数の発表を控えていることもあり、まずはインフレ指標を確認したいとのムードが支配的だった。なお、本日は9月卸売物価指数が発表されているが、総合・コアともに前月比0.4%上昇と一定の底固さを示しているが、マーケットに対する影響は限定された。

米連邦準備制度理事会(FRB)次期議長について、
米メディアからはムニューシン財務長官がトランプ大統領に対してパウエルFRB理事を推しているとの報道が流れた。一方、大統領首席補佐官は時期議長の人事決定には「もう暫く時間」が掛かるとの見通しを示している。

基調としては年内利上げの方向性、更には2018年も段階的な利上げが行われる見通しに変化はなく、金相場の先高観は乏しい。足元では急激な米金利上昇・ドル高の反動圧力が発生していることが金相場を支援しているが、一時的なポジション調整との評価が基本になる。地政学リスク、政治リスクなどが改めて「安全資産」に対する退避需要を創出できないのであれば、金相場に対する上昇圧力は一時的なものに留まる可能性が高い。北朝鮮情勢などに大きな動きが見られれば、当然に金相場は上昇することになるが、現状では一時的な上昇リスクとの評価で十分だろう。


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NY白金概況と分析
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NY白金12日:FOMC議事録を受けて反発

NYMEX白金1月限 前日比8.60ドル高
始値 935.80ドル
高値 943.10ドル
安値  935.70ドル
終値 941.80ドル

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(9月19~20日)を受けて金相場が反発したことを受けて、白金相場も反発した。同議事録に対するハト派評価の声が、金相場と同様に白金相場も押し上げている。

前日引け後にFOMC議事録が公表されると白金相場は買いで反応し、アジア・欧州タイムはじり高の展開になり、940ドル台に乗せた。その後は調整売りをこなした後、ニューヨークタイム序盤に本日高値940.20ドルを付けている。引けにかけてはドルリバウンドの影響もあって伸び悩んだが、それでも940ドル前後の値位置は維持しており、本日の高値近辺で引けている。

基本的な相場動向は金相場と共通している。FOMC議事録に対するハト派評価が、白金相場を押し上げている。
議事録を詳細に見る限りは、全体としては低インフレは一時的であり、段階的な利上げが正当化されるとの声が支配的になっている。ただ、低インフレの長期化を警戒する声も聞かれたがことが、大きくタカ派方向に傾いていたマーケットにおいては「ハト派」との評価を促し、白金相場は買いで反応している。今回のFOMC議事録をきっかけに改めてハト派評価が米金利低下・ドル安を促し、白金相場が急伸するようなシナリオは現実的ではない。ただ、明日は9月消費者物価指数の発表も控えており、ここで低インフレに対する懸念が蒸し返されると、もう一段階のリバウンドリスクが高まることになる。

一方、米金利低下圧力が強まる中、南アフリカ通貨ランド相場のリバウンドが続いている。本日は対ドルで9月27日以来の高値を更新している。ただ、これは南アフリカの経済・政治評価の改善によるものではなく、ドル高是正の動きに反応したものとあって、白金相場の反応は限定されている。

パラジウム相場がここ2営業日で大きく値位置を切り上げているが、白金相場はつれ高することも裁定売りが膨らむこともなかった。「パラジウム>白金」の価格バランス定着が促されているが、白金相場そのものの短期トレンドに対する影響は限定されている。

米金融政策のタカ派評価の織り込み一服で、ドル高・米金利上昇を是正する動きが金相場と同様に白金相場をサポートしている。ただ、現状では「ドル売り」ではなく「ドル買いの修正」が基本であり、一時的なポジション調整との評価になる。地政学リスク、米国内政治リスクなど、非金融要因で安全資産としての貴金属に対する投資需要を創出できなければ、金相場と同様に白金相場も上値の重い展開が続く見通し。白金相場の独自材料に乏しい時間帯が続くが、足元の上昇圧力は一時的な修正圧力との評価で良いだろう。


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NY原油概況と分析
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NY原油12日:調整売りで反落、IEA月報は需給均衡化見通しも

NYMEX原油11月限 前日比0.70ドル安
始値 51.00ドル
高値 51.13ドル
安値 50.15ドル
終値 50.60ドル

国際エネルギー機関(IEA)月報は需給リバランスの進展とその見通しを再確認する内容になったが、石油輸出国機構(OPEC)産原油の推定需要引き下げなどの動きが嫌気され、調整売り優勢の展開になった。米原油在庫の減少傾向は続いているが、4営業日ぶりに反落している。

前日引け後にAPIが発表した原油在庫が前週比310万バレル増となったことが嫌気され、アジアタイムの段階で51ドル水準まで軟化し、欧州タイム入り後は50ドル台中盤まで更に下落した。ニューヨークタイム入り後は米エネルギー情報局(EIA)発表の原油在庫減少を手掛かりに一時50.92ドルまで切り返したが、その直後に本日安値50.15ドルを付けるなど、本日は総じて調整売り優勢の展開になっている。

IEA月報では、2018年の世界石油需給がほぼ均衡化するとの見通しが示された。第1四半期に日量80万バレルの供給過剰が発生するも、その後はほぼ均衡状態が実現する見通しになっている。また、8月の経済協力開発機構(OECD)商業在庫は前月比1,420万バレル減となっている。5年平均を1億7,000万バレル上回っているが、需給リバランスの進展状況が再確認できる状況にある。

こうして全体としては強気のメッセージが目立ったが、マーケットでは2018年のOPEC産原油の推定需要が日量15万バレル引き下げられたことの一点を以って、売り圧力の方が優勢になっている。需給リバランスの実現に向けて大きな問題が生じる状況にはないが、OPECの減産遵守率低下を許容するのは難しい状況にあることは再確認できる。

一方、EIA発表の米石油在庫は、原油が前週比275万バレル減、ガソリンが249万バレル増、石油精製品が148万バレル減となった。原油在庫は3週連続の減少であり、これから需要期を迎える石油精製品在庫の水準が抑制されていることにも注意が必要である。ただ、同統計を手掛かりに改めて買い進むような動きまでは見られなかった。

本日の原油相場は調整売り優勢の展開になったが、国際原油需給のリバランスが進み、そのトレンドが来年も維持される可能性が高い状況に変化はない。米シェールオイルの増産圧力も総じて抑制されており、50ドル台確立は十分に実現可能な状態と評価している。ここから一気に60ドル台乗せを打診する環境にもないが、今後のシェールオイル生産動向次第では55ドルの節目をブレイクして年初来高値を更新する可能性も想定している。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム12日:200円の節目割れ、買い方の投げが膨らむ

TOCOM天然ゴム3月限 前日比4.50円安
始値 201.00円
高値 201.20円
安値 195.10円
終値 197.20円

東京ゴムは、前日比1.20円~4.50円安。上海ゴム相場は明確な方向性を打ち出せなかったが、前日引け後の夜間取引で東京ゴム相場は200円の節目を割り込む急落地合となり、当限を除く全限月が200円の節目を割り込んで引けている。

特に大きな材料はなかったが、夜間取引で突然に200円台を割り込む展開になった。上値の重さから仕掛け的な売り圧力が強まった模様である。日中取引は198.00円での立ち合い開始になったが、序盤に199.90円まで戻すのに精一杯であり、午後に入ってからは逆に本日安値を195.10円まで切り下げ、195円の節目割れ目前に迫っている。

上海ゴム相場は1トン=1万3,000元台前半での小動きに終始している。本日は特に明確な方向性を打ち出すには至っていない。安値更新も見送られており、東京ゴム相場に対する直接的な影響は限定された。中国の他コモディティ市場に目を向けても、鉄鉱石が下値を切り下げてダウントレンドを再確認する一方、石炭相場はリバウンドしており、決定打を欠いている。

タイ中央ゴム市場における未燻製シート(USS)の集荷量は20.61トン。前日は52.27トンと比較的高いレベルになっていたが、再び落ち込んでいる。現物相場は48.35バーツから47.52バーツまで急落している。RSS現物相場も52.96バーツから49.20バーツまで急落し、こちらも50バーツの大台を割り込んでいる。ただ、産地主導で安値是正を進めるような動きはみられず、特に材料視されていない。産地相場は市況対策を促す可能性が高い価格ゾーンに突入していることは確認しておく必要がある。ただ、タイではプミポン前国王の葬儀も近づいており、ゴム農家の抗議デモといった過激な動きが出てくる可能性は低い。

本日の東京ゴム相場の急落については投機色の強さが否めないが、上海ゴム相場の上値の重さが確認される中、基調は下向き。明確な相場テーマは乏しいが、中国国内の工場操業規制などの動きが警戒されており、中国コモディティ全体に売り圧力が強まり易い相場環境に変化はみられない。本日は200円の節目を割り込んだが、このまま上海ゴム相場の動向を確認しつつ、下値切り下げを打診する展開が続く見通し。

チャート上では、一目均衡表の雲(208.90~219.60円)を割り込んでおり、200円の節目割れでコアレンジが190円台に切り下がる。下値は6月安値178.80円の前には、180.00円、190.00円が存在する程度である。一方、早期に雲の中に再突入できれば、雲上限付近までのリバウンドが打診される。200円が支持線から抵抗線に転換するかを打診する局面になる。

なお、中国汽車工業協会によると、中国の9月新車販売台数は前年同月比5.7%増の271万台となった。1~9月期では4.5%増であり、若干の回復傾向が見受けられるが、マーケットの反応は限定されている。


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物12日:大豆が急伸、USDAがイールド見通し引き下げ

CBOTトウモロコシ12月限 349.00セント(前日比3.00セント高)
CBOT小麦9月限     430.50セント(前日比2.75セント安)
CBOT大豆11月限      992.00セント(前日比26.75セント高)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は反発した。大豆相場の急伸を受けて、トウモロコシ相場はつれ高した。米農務省(USDA)需給報告発表後は売り優勢の展開になり、前日に続いて下値を切り下げている。ただ、大豆相場の急伸に支援されたことで、連れ高して引けている。

時間外取引では346セント水準での取引になったが、USDA需給報告発表後は売り圧力が強まり、本日安値342.50セントを付けている。ただ、その後は大豆相場の急伸を眺めて買いが短時間で大規模に膨らみ、本日高値354.00セントまで急伸している。引けにかけては再び350セントの節目を割り込んだが、前日比でのプラスサイドは維持している。

USDAは米国産の期末在庫見通しを前月の23.35億Buから23.40億Buまで引き上げた。旧穀の在庫見通し引き上げの影響だが、その一方でイールドについては169.9Bu/エーカーから171.8Buまで引き上げられており、事前の市場予想との比較では相場に対してネガティブな内容となり、マーケットは素直に売りで反応している。ただ、本日は大豆相場が20セントを超える急伸になっており、最終的にはそちらにつられる形で地合を引き締めた。

本日は大豆相場につれ高したが、特に先高観はない。極めて良好な作柄環境が報告されており、引き続きハーベスト・プレッシャーの織り込みが基本になる。目先は大豆相場の動向に注意が必要な状況になっているが、引き続き300セント台前半までのコアレンジ切り下げを想定したい。


小麦相場は続落した。USDAが米国産の期末在庫見通しを21.41億Buから21.11億Buまで引き下げたことが素直に好感される。トウモロコシ相場は大豆相場につれ高したが、小麦相場は素直に売り優勢の展開になった。


<大豆>
大豆相場は急伸した。米農務省(USDA)需給報告で米国産のイールド見通しが予想外の引き下げになったことが材料視されている。

時間外取引では960セント台後半で揉み合う展開になり、USDA需給報告発表直後は959.00セントまで下落した。ただ、その後は急伸地合に転じ、本日高値997.75セントを付けている。引けにかけては上げ幅を削る展開になったが、それでも前日比では20セント超の急伸地合を維持している。

USDA需給報告では米国産の期末在庫見通しが前月の4.75億Buから4.30億Buまで引き下げられた。これを受けて一時は売り優勢になったが、その一方でイールドは49.9Bu/エーカーから49.5Buまで引き下げられており、マーケットではこちらの数値の方が強く材料視されている。特に理由は報告されていないが、マーケットでは逆にイールド上方修正を予想していた向きも多かっただけに、相場に対してはポジティブ・サプライズになっている。

もっとも、USDAが農場平均価格見通しを前月の835~1,005セントで据え置いたように、今回の修正で大豆相場の急伸は求められていない。既に同価格見通しの上限付近に到達しており、割高感の強い価格水準である。ややパニック的な買い圧力が見られたことで相場鎮静化には時間が要求される可能性もあるが、下値不安が大きい価格水準と評価している。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場12日:ダウは利食い売りで小反落

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比31.88ドル安の2万2,841.01ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同12.04ポイント安の6,591.51ポイントとなった。連日の過去最高値更新に対する警戒感が強まり、調整売り優勢の展開になった。米企業の7~9月期決算発表が本格化しており、本日はJPモルガン・チェースが良好な業績環境を発表しているが、債券トレーディング益の減少などを受けて金融株が逆に売られたこともネガティブに。ただ、業績環境全体としては強気見通しが優勢であり、本日は調整売りが優勢ながらも大きく値崩れを起こすことはなかった。個別銘柄では、キャタピラーが1.1%高、マイクロソフトが0.9%高、ユナイテッド・テクノロジーズが0.9%高、ディズニーが1.6%安、ユナイテッド・ヘルスが1.2%安、ゴールドマン・サックスが1.1%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から0.030%低下の2.320%となった。30年債の入札が良好だったことで、金利低下圧力が優勢になった。明日の消費者物価指数発表を控えてのポジション調整も、最近の金利上昇圧力に対する反動を促している。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1830ドルまで小幅ドル高・ユーロ安となった。アジアタイムは米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録のハト派評価でドルが軟化したが、ニューヨークタイム入り後は消費者物価指数の発表を翌日に控えたポジション調整で下げ止まり、逆に小幅ながらドルが切り返しを見せている。

ドル/円は、1ドル=112.26円と小幅円高・ドル安になった。FOMC議事録のハト派評価から、総じてドル売り優勢の展開になっている。欧州タイム入り後は下げ渋る場面も見られたが、ニューヨークタイム終盤に改めてドルが売られており、安値は112.12円に達してる。

サンプル3
【2017.10.11】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2017年10月12日 06時54分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金11日:地政学リスク低下で反落も、FOMC議事録後は堅調

COMEX金12月限 前日比4.90ドル安
始値 1,290.70ドル
高値 1,294.00ドル
安値 1,286.80ドル
終値 1,288.90ドル

ドルの軟調地合が続いているが、地政学リスクの低下を受けて調整売りが優勢になり、反落した。ただ、引け後は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(9月19~20日開催分)を受けて買いが膨らんでおり、1,290ドル台中盤まで切り返している。

アジアタイムは明確な方向性を打ち出せず、1,290ドル水準での取引になった。欧州タイム入り後はドル安連動で地合を引き締め、ニューヨークタイム入りと前後して1,293.80ドルまで上昇している。ただ、その後は引けにかけてドル安に逆行する形で戻り売り優勢に展開になり、1,280ドル台後半まで値位置を切り下げた。もっとも、引け後にFOMC議事録が公表されると改めて買いを入れる動きが強くなっており、本日高値1,294.00ドルを若干上回る展開になっている。

スペインのカタルーニャでは、住民投票で独立派が圧倒的な多数を確保したが、自治政府は中央政府との交渉のために正式な独立宣言は延期する方針を示している。概ね1ヵ月程度の交渉期間が想定されており、交渉が不調に終わった場合には正式な独立宣言を検討する流れになる。このため高いレベルの先行き不透明感があるものの、現段階ではスペイン発のリスクオフシナリオが見送られていることが、金相場の上値を圧迫している。

また、北朝鮮は10月10日の労働党創建記念日に目立った行動を起こさなかった。ここ最近の傾向からは近く何等かの動きを見せる可能性があり、10月18日の中国共産党大会に合わせてミサイル発射を行う準備を行っているといった報道もある。ただ、当面のリスクイベントを無事に通過したことが調整売りを誘っている。

一方、FOMC議事録では低インフレ環境に対する評価が割れているとことが確認されている。全体としてはインフレ低迷は一時的との評価だが、数人が低インフレの長期化リスクを指摘しており、年内の追加利上げに確信を持てていないことが確認されている。サプライズ感はないものの、当局者の経済予想やイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言などと比較すると、ややハト派色が強いとの評価が、ドル売り・金買い対応を促している。ただ、債券市場の反応などは鈍く、FOMC議事録をきっかけに米金利低下・ドル安が促され、金相場が急伸するようなリスクは限定されよう。

ドル高一服で金相場の急落傾向にも一服感が浮上している。このタイミングでスペインや北朝鮮の地政学リスクが高まれば1,300ドル台回復の流れになるが、一時的な上昇リスクとの評価が基本になる。FOMC議事録の内容を考慮に入れても、米金融政策の正常化に対する信認が大きく崩れるような状況にはない。米国株の堅調地合も続いており、安全資産である金市場に対する投資ニーズは抑制された状態が続く見通し。


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NY白金概況と分析
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NY白金11日:金相場連動で小反落、地政学リスク広がらず

NYMEX白金1月限 前日比3.30ドル安
始値 934.70ドル
高値 938.10ドル
安値  930.50ドル
終値 933.20ドル

ドルの軟調地合が続くも、金相場の反落を受けて調整売り優勢の展開になった。地政学リスクに対する警戒感の後退に加えて、前日に急伸していた反動から上値の重い展開になった。ただ、大きく値崩れを起こすような動きまではみられず、引け後には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(9月19~20日)の内容を受けて930ドル台後半まで切り返している。

アジア・欧州タイムは930ドル台前半から中盤でやや上値の重い展開になり、本日安値930.50ドルを付けている。ニューヨークタイム入り後は938.10ドルまで切り返したが、引けにかけて再び930ドル台前半まで売られるなど決定打を欠いた。引け後はFOMC議事録を受けて金相場連動でリバウンドするなど乱高下が繰り返され、明確な方向性を打ち出せていない。

引き続きドル高是正の動きが強いことが、ドル建て貴金属相場の下値不安を後退させている。9月は米金融政策の正常化見通しを背景に急激なドル高トレンドが形成されたが、足元ではその動きに一服感が浮上している。米金利上昇も一服しており、9月のドル買い・白金売り圧力の反動局面を迎えている。FOMC議事録では、多くのメンバーが低インフレを一時的として利上げを支持していることが確認されているが、低インフレを警戒する声も決して小さくはなかったことが、ドル買い・白金売り再開を阻止している。

また、スペイン・カタルーニャは正式な独立宣言を見送り、当面は中央政府との独立交渉を優先する考えを示している。10月10日の北朝鮮・労働党創建記念日のミサイル発射なども見送られ、地政学リスクに対する警戒感の後退が、金相場と同様に白金相場の上値も圧迫している。

ややテーマに乏しい時間帯になっており、ドル高是正の動きが続いている間は、白金相場も上振れリスクを抱えることになる。白金相場の独自材料は乏しく、金相場と同様の相場環境を想定しておけば十分である。仮に地政学リスクの浮上などが見られると、金相場連動で急伸する可能性も抱える。

南アフリカ通貨ランドが対ドルで前日に続いてリバウンドしていることもポジティブだが、これはドル高是正の動きと連動したものであり、マーケットの関心は低い。

地政学リスクや政治リスクの蒸し返しが見られないのであれば、白金相場を積極的に買い進むような必要性は乏しい。900ドル水準ではコスト環境からみた下げ過ぎ感なども指摘されているが、米金融政策の正常化圧力を背景とした金相場のダウントレンドが維持されている間は、白金相場も下値切り下げリスクを残す。


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NY原油概況と分析
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NY原油11日:小幅続伸、OPECは18年の供給不足リスクも指摘

NYMEX原油11月限 前日比0.38ドル高
始値 50.94ドル
高値 51.42ドル
安値 50.61ドル
終値 51.30ドル

需給リバランスの進展期待が維持される中、続伸した。石油輸出国機構(OPEC)の10月月報では9月のOPEC産油量上振れが再確認されたが、需給リバランスの進展も同時に報告されたことで、マーケットの評価はまちまちになった。為替相場がドル安に振れたこともあって総じて堅調地合になるも、積極的に上値を買い進むまでの勢いは見られなかった。

アジア・欧州タイムは底固い展開になり、50ドル台後半から51ドル台前半までコアレンジを切り上げた後、本日高値51.42ドルを付けている。ただ、ニューヨークタイム入り後は戻り売りで50.61ドルまで急落した後に51ドル台前半まで切り返す荒れた相場展開になった。10月2日以来の高値まで切り返しているが、決定打は欠いている。

OPEC月報では、9月のOPEC産油量が前月の日量3,265.9万バレルから3,274.8万バレルまで8.9万バレル増加していたことが報告されている。Reutersの推計値などから増産圧力が発生したことは確認されていたが、リビアとナイジェリアがともに5万バレル以上の増産を行っており、イラクも再び増産に転じている。

一方で、世界の石油需要見通しは2018年について日量3万バレルの上方修正が行われており、需給リバランスの進展、更には2018年が供給不足になる可能性さえも指摘されている。OPECの減産遵守率低下は間違いなく大きな問題だが、国際原油需給としては正常化の流れは維持されており、8月の経済協力開発機構(OECD)加盟国の商業在庫も前月から1,610万バレル減少したことが報告されている。在庫との逆相関関係を重視するのであれば、原油相場のコアレンジ切り上げは正当化できる。

一方、12日には米週間需給統計が発表されるが、在庫の市場予測は原油が前週比200万バレル減、ガソリンが50万バレル減、石油精製品が220万バレル減となっている。ただ、引け後にAPIが発表した統計では、原油が310万バレル増、ガソリンが160万バレル減、石油精製品が200万バレル増となっている。主に輸入が増えた影響だが、米エネルギー情報局(EIA)の統計でも同内容になると、やや調整売りが膨らむリスクが高まる。

協調減産延長議論など産油国の本気度が窺われ、その成果が在庫正常化などで確認できる中、50ドル台確立が進もう。シェールオイルの増産プレッシャーが抑制される中、50~55ドルのレンジは特に過熱感もなく、持続的に維持することが可能な価格水準と評価している。少なくとも下値不安は極度に限定された相場であり、押し目買い優勢の地合が維持される見通し。シェールオイルの生産動向次第では55ドルブレイクの可能性も残す。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム11日:小幅まちまち、上海ゴムの方向性が出ず

TOCOM天然ゴム3月限 前日比0.10円安
始値 201.00円
高値 203.20円
安値 200.60円
終値 201.70円

東京ゴムは、前日比0.70円安~0.80円高。上海ゴム相場が明確な方向性を打ち出せない中、前日終値とほぼ同水準での取引になっている。前日安値を下回って一気に200円割れを試すことに失敗する一方、改めて買いを入れるような動きはみられず、決定打を欠いている。出来高も5,517枚と低調だった。

201.20円での立ち合い開始から、昼前にかけては203.20円までリバウンドした。しかし、午後に入ってからは改めて戻り売り圧力が強まるなど決定打を欠き、明確な方向性を打ち出せなかった。

上海ゴム相場は10日の夜間取引で急落し、安値は1万2,925元に達した。ただ、28日の安値1万2,905元を割り込むには至らず、国慶節前の安値更新には失敗している。もっとも、上値の重さは再確認できる状況にあり、1万3,000元台前半の定着が進んでいる。

国際通貨基金(IMF)は最近の世界経済見通しで中国の成長見通しを2017年と18年でともに0.1%引き上げたが、マーケットの反応は限定的。そもそも需給動向が殆ど材料視されていないことが再確認されている。

タイ中央ゴム市場における未燻製シート(USS)の集荷量は52.27トン。最近としては高水準だが、サプライズ感まではない。現物相場は48.90バーツから48.35バーツまで小幅低下。ただ、RSSは50.89バーツから52.96バーツまで上昇するなど、決定打を欠いている。

上海ゴム相場の上値の重さが確認される中、基調は下向き。明確な相場テーマは乏しいが、中国国内の工場操業規制などの動きが警戒されており、中国コモディティ全体に売り圧力が強まり易い相場環境に変化はみられない。上海主導で東京ゴム相場も200円割れ定着を打診する流れになる。

チャート上では、一目均衡表の雲(206.00~218.10円)を割り込んでおり、200円の節目割れでコアレンジが190円台に切り下がる。一方、早期に雲の中に再突入できれば、雲上限付近までのリバウンドが打診される。


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物11日:続落、USDA報告前のポジション調整

CBOTトウモロコシ12月限 346.00セント(前日比3.25セント安)
CBOT小麦9月限     433.25セント(前日比2.00セント安)
CBOT大豆11月限      965.25セント(前日比0.75セント安)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は続落した。12日に米農務省(USDA)の需給報告発表を控えているが、調整売り優勢の展開になった。同報告では在庫減少が予想されているが、9月12日以来の安値を更新している。

時間外取引では349.00セントをピークに347セント台まで軟化していたが、シカゴ時間入り後に改めて売り圧力が強まった。為替はドル安気味に推移しているが、引け際につけて本日安値は345.50セントに達している。

USDA需給報告の市場予測だが、米国産の新穀期末在庫見通しは前月の23.35億Buから22.89億Buまでの下方修正が予想されている。四半期在庫(9月1日時点)の数値から、主に旧穀の在庫見通し引き下げが想定されている結果である。ただ、イールドに関しては逆に上方修正を予想する声も強く、特に在庫減少予想でトウモロコシ相場を買い進むような動きは見られなかった。

前日引け後に発表された収穫進捗率は前週比5%上昇の22%となったが、特にハーベスト・プレッシャーを織り込む動きも、収穫の遅れに伴うリスクを織り込むような動きも見られなかった。

USDA10月需給報告の評価次第になるが、潤沢な供給環境が再確認される可能性が高く、トウモロコシ相場のリバウンドリスクは限定されよう。産地では雨がちな天候も続いているが、ハーベスト・プレッシャーが着実に強化される中、引き続き戻り売り優勢の展開を想定している。少なくともここから大きく上昇する地合にはなく、300セント台前半がコアレンジになろう。


小麦相場は続落した。USDA需給報告発表前のポジション調整が中心になっている。産地の土壌水分環境改善もネガティブ。メキシコ向けに10万4,202トンの大口輸出成約が報告されたが、マーケットの反応は限定された。


<大豆>
大豆相場は総じて小幅続落した。12日に米農務省(USDA)の需給報告発表を控える中、ポジション調整中心の展開になっている。

終日横這いの展開になっている。時間外取引の段階で本日安値963.50セントを付けたが、総じて965セント水準で揉み合う展開になり、明確な方向性を打ち出すには至らなかったが。シカゴ時間入り後もこうした地合に変化はみられず、965セント水準での小動きに終始している。やや調整売りが優勢だったが、明確な方向性を打ち出すには至っていない。

USDA需給報告だが、米国産の新穀期末在庫見通しは前月の4.75億Buから4.47億Buまでの下方修正が予想されている。四半期在庫(9月1日時点)への対応が中心であり、旧穀の在庫見通し引き下げが新穀にも影響を及ぼすことになる。ただ、イールドについては上方修正予想の方が優勢であり、マーケットでは特に需給タイト感が強まるとの警戒感は見受けられない。

目先はUSDA需給報告の評価次第になるが、マクロな需給緩和状態が再確認される見通しであり、大きく値上がりする必要性は乏しい。ただ、良好な輸出統計や産地降雨、更にはブラジルの乾燥懸念などが下値サポート要因として機能しており、決定打を欠いている。900セント台後半は戻り売り対応が基本になる値位置と評価しているが、他穀物相場との比較では突発的な上昇リスクを抱えることになる。

なお、前日引け後に発表された収穫進捗率は前週比14%上昇の36%となったが、マーケットの反応は限定された。中国向け26万4,000トン、仕向け地不明で13万2,000トンの大口輸出成約も報告されているが、こちらも特に材料視されなかった。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場11日:ダウは過去最高値更新が続く

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比42.21ドル高の2万2,872.89ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同16.30ポイント高の6,603.55ポイント。前日に続いて7~9月期の業績に対する期待感が強く、2日連続で過去最高値を更新している。NASDAQも3営業日ぶりに過去最高値を更新した。高値では利食い売りも出ているが、地合は強い。12日のJPモルガン・チェースを皮切りにダウ採用銘柄の決算発表本格化するが、強めの数値への期待感が株価に織り込まれている。トランプ大統領が税制改革による中間層の所得押し上げ硬貨に言及するとの観測報道が流れたことも、株式相場に対してはポジティブになった。個別銘柄では、ジョンソン&ジョンソンが2.1%高、ウォルマート・ストアーズが1.9%高、マクドナルドが1.6%高、GEが1.2%安、メルクが1.1%安、ディズニーが1.0%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から変わらずの2.350%。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に対する反応は限定され、小動きに終始した。序盤はやや金利低下圧力が目立ったが、米国株の上昇と連動して金利上昇圧力が強まり、前日比ではほぼ横ばいに。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1859ドルまでドル安・ユーロ高となった。引き続きドル高是正の動きが強く、ユーロ/ドルは底固い展開になっている。特に目新しい材料などがみられた訳ではないが、9月の急激なドル高局面に対する反動が続いている。米国株は過去最高値を更新しているが、ドル相場に対する影響は限定された。

ドル/円は、1ドル=112.50円とほぼ横ばいになった。ドル高是正の動きが続く中、ドル/円相場もやや上値の重い展開に。日米株価が堅調に推移していることが下値を支えるが、ドルインデックスの低下が続く中、ドル/円相場のみが上昇するようなエネルギーはなかった。衆院選の世論調査では与党の優勢が報じられているが、日本の政治環境も特に材料視されていない。


サンプル4
【2017.10.10】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2017年10月11日 06時49分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金10日:ドル安、カタルーニャ独立で続伸

COMEX金12月限 前日比8.80ドル高
始値 1,286.80ドル
高値 1,296.70ドル
安値 1,284.60ドル
終値 1,293.80ドル

ドルの軟調地合が続く中、金相場は続伸した。急ピッチなドル高に対する修正圧力が発生していることが、金相場の急落に対しても修正圧力になっている。また、スペイン・カタルーニャの独立宣言、北朝鮮情勢の先行き不透明感など、地政学リスクの高まりも引き続き金相場を支援している。

10月10日は北朝鮮労働党の創建記念日とあって、アジアタイムの段階から1,284.60ドルをボトムにじり高の展開になり、欧州タイムには1,290ドル台に乗せた。ドルが断続的に値下がりする中、ニューヨークタイム入り後も安値是正の動きは続き、本日高値は1,296.70ドルに達している。引けにかけてはやや調整売りが優勢になって上げ幅を削ったが、1,290ドル水準で下げ止まっている。

対ユーロでドルが反落局面を迎えている。10月6日の1ユーロ=1.1669ドルに対して、足元では1.1816ユーロになっている。特に注目度の高い経済指標の発表はなく、ドル売り・ユーロ買いを積極的に仕掛ける材料は乏しいが、これまでの急激なドル高圧力の反動局面を迎えている模様だ。株高は続いているが、米長期金利は上げ一服となっており、為替市場におけるポジション調整の動きが金相場にもそのまま波及した格好になっている。

一方、スペインのカタルーニャは独立宣言を行った。中央政府との交渉のために効力は一時停止されているが、スペイン政治に働く遠心力が再確認されている。カタルーニャでは、債務問題の後処理で国全体が緊縮財政を迫られる中、自らの税金が自分達とは関係のない地域に回されることに対して不満が高まっている。直ちにこれと同様の動きが欧州全域に広がる状況にはないが、今後の内戦化を警戒する声も聞かれるだけに、リスク要因として注意が必要な状況が続くことになる。

一方、北朝鮮は労働党創建記念日に目立った動きを見せなかったが、18日から始まる中国共産党大会に合わせて挑発行動を行うといった観測もあり、こちらも金市場に対する退避需要を発生させている。ここ最近の経験則からは一時的なリスクオフ要因に留まる可能性が高いが、ここにきてトランプ米大統領が軍事行動の可能性を強く示唆する発言を繰り返しているだけに、マーケットの警戒感は強い。

ドル安圧力に関してはポジション調整が中心であり、金相場の基調判断は下向きで変わりない。現状では年内追加利上げ、更には来年に3回の利上げがメインシナリオになる。1,250ドル割れ打診の方向性に変化は生じない見通し。一方で、カタルーニャの独立問題、北朝鮮情勢などのリスクが高まっていることは否めず、これらの地政学要因が短期スパンでどの程度まで金相場を刺激するかが問われることになる。ダウントレンドにおいて、修正リスクが若干高まっているのが現状である。


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NY白金概況と分析
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NY白金10日:大幅続伸、金相場連動で安値是正の動き

NYMEX白金1月限 前日比18.30ドル高
始値 920.30ドル
高値 937.20ドル
安値  918.70ドル
終値 936.50ドル

ドル安や地政学リスクの高まりで価格連動性の強い金相場が続伸する中、白金相場も大幅続伸となっている。ここ1週間程度は910ドル台をコアに揉み合う展開が続いていたが、本日は9月26日以来の高値を更新している。

アジアタイムの918.70ドルをボトムに、終日上昇する展開になっている。欧州タイムには920ドル台後半、ニューヨークタイム序盤には930ドル台まで上昇したが、金相場が軟化したニューヨークタイム終盤にも上昇地合を維持し、本日高値は937.20ドルに達している。

本日はほぼ一本調子で急伸する展開になったが、目立った買い材料は見当たらない。南アフリカ通貨ランド相場が安値から切り返しを見せたことはポジティブだが、ドル高是正の動きに反応したものであり、特にランド相場の先高観は強くなっていない。利益確定の動きとの評価が優勢であり、現状ではランド相場の先高観が強くなっているとは言い難い。パラジウム相場は堅調だが、こちらも特にサプライズと言えるような値動きにはなっていない。

為替市場でドルロングの利食い売りが膨らむ一方で、スペイン・カタルーニャの独立問題、北朝鮮情勢といった地政学リスクが金価格を支援し、それが白金相場に対してもリバウンドを促しているというのが基本評価になる。当然に相場テーマが地政学リスクに重点を置いている間は、8月から9月初めにかけてと同様に白金相場も上向きの刺激を受けることになる。ただ、米国株は本日も過去最高値を更新するなど投資家のリスク選好性は維持されており、現状ではダウントレンドにおける修正圧力との評価が基本になる。

もちろん、今年初めにみられたように、株高と白金相場の上昇が併存する可能性もある。リスクオンを基本としつつ、テールリスクに備えて安全資産である貴金属を購入するようなシナリオも十分に存在する。また、北朝鮮がグアム沖にミサイル発射を行うなど従来よりも更に緊張を高める動きを見せると、米朝軍事衝突のリスクが貴金属相場全体を刺激する可能性も残されている。

ただ、現状ではそこまでのリスクシナリオを織り込むような動きは鈍く、ダウントレンドにおける修正高圧力との評価が基本になろう。カタルーニャの独立問題、北朝鮮情勢などが本格的なリスクオフ化を促さないのであれば、徐々に上値の重さが再確認される見通しである。


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NY原油概況と分析
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NY原油10日:続伸、OPECの減産強化の動きが好感される

NYMEX原油11月限 前日比1.34ドル高
始値 49.55ドル
高値 51.06ドル
安値 49.54ドル
終値 50.92ドル

協調減産による需給リバランス進展に対する期待感が蒸し返される中、大幅続伸となっている。石油輸出国機構(OPEC)が需給リバランスの実現に強い自信を示す一方で、協調減産延長の働き掛けを強化していることが好感されている。また、サウジアラビアが11月の輸出削減計画を発表していることもポジティブ材料視されている。改めて50ドルの大台を回復した。

アジアタイムは49ドル台中盤から後半での小動きに終始したが、欧州タイム入り後に地合を引き締め、50ドル台を回復した。その後も上昇地合は継続し、ニュー打ヨークタイムに付けた高値は51.06ドルに達している。引けにかけては上げ一服となったが、50ドル台後半を維持している。

前週はサウジアラビアとロシアの首脳会談でロシア側から2018年末まで協調減産を延長する可能性に一定の理解を得ることに成功したが、その後もOPEC加盟国からは相次いで減産延長に支持を表明する発言が相次いでいる。まだ最終決定ではないが、ロシアが突然に態度を修正してこないのであれば、11月29日の減産監視委員会(JMMC)で減産期間の延長を勧告し、30日の
OPEC総会で最終合意に至る流れが基本になる。OPECのバルキンド事務局長からは、来年に協調減産に参加する国が増える可能性も示唆されており、あくまでも協調減産で需給リバランスを目指す方針が高く評価されている。

バルキンド事務局長の言う「特別措置」が何を意味するのかは不透明感が残るも、需要拡大と協調減産で在庫環境は正常化する流れにあり、この流れを2018年を通じて継続する方向で調整が進んでいる。

一方、サウジアラビアのエネルギー鉱物資源省は、11月に日量56万バレルの輸出削減を行う方針を明らかにした。日量771.1万バレルの需要に対して、供給を715万バレルに留めるとしている。基本的には協調減産合意の義務履行のための措置だが、意図的に消費国の在庫取り崩しを促すことで、需給リバランスの動きを加速させるものである。

OPECの9月産油量の上振れなどで50ドル台維持に失敗していたが、協調減産延長議論など産油国の本気度が窺われる中、改めて50ドル台確立を打診する局面になっている。シェールオイルの増産プレッシャーが抑制される中、50~55ドルのレンジは特に過熱感もなく、持続的に維持することが可能な価格水準と評価している。少なくとも下値不安は極度に限定された相場であり、押し目買い優勢の地合が維持されよう。シェールオイルの生産動向次第では55ドルブレイクの可能性も残す。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム10日:上海ゴムのリバウンド見送りで、軟調

TOCOM天然ゴム3月限 前日比5.40円安
始値 207.00円
高値 208.00円
安値 200.40円
終値 201.80円

東京ゴムは、前日比1.10円~5.40円安。上海ゴム相場の軟調地合を受けて、東京ゴム相場は期先主導で軟化した。国慶節の連休明けの上海ゴム相場が連休前の軟調地合を引き継いだことが嫌気されている。連休明け後のリバウンドを期待して買いを入れていた向きもあったが、実際には寧ろ連休入り前の値位置を下回っていることが嫌気されている。上海ゴム相場は大きく値崩れを起こしている訳ではないが、上昇が見送られたことの失望感の強さが窺える。

205.50円での立ち合い開始から、終日じり安の展開になった。上海ゴムの立ち合い開始後も断続的に値位置を切り下げ、引け際には200.40円まで下値を切り下げている。200円の節目割れには至らなかったが、期先主導で改めて下値を切り下げた格好になっている。

10月18日に中国共産党大会が始まるが、中国コモディ市場の軟調地合に変化は見られない。銅相場のみはロンドン非鉄主導で国慶節前の値位置を上回っているが、鉄鉱石や石炭相場などは軒並み下落しており、中国コモディティ市場に対する逆風が継続していることが確認されている。この流れの中で上海ゴム相場のみが大きくリバウンドすることは難しく、戻り売り対応が基本であることが再確認されている。

何か具体的な売りテーマが存在する訳でもないが、中国の政策環境がコモディティ需給、投資環境に対して逆風になる可能性が高まる中、中国投機筋の弱気スタンスが維持されている。9月29日安値1万2,905元を下抜くような動きが見られると、一段と売り安心感が強まろう。

タイ中央ゴム市場における未燻製シート(USS)の集荷量は29.79トン。前日の24.23トンから大きな変化はなし。現物相場は6日の50.55バーツに対して9日が49.50バーツ、10日あら48.90バーツと断続的に値下がりしている。RSSも50.89バーツまで下落している。上海ゴム主導の値下り傾向が再確認されているが、生産国政府が市況対策に動きだしても不思議ではない価格水準であることは把握しておきたい。

上海ゴム相場のリバウンド回避で、戻り売り対応が基本になる。引き続きテーマが定まらない不安定な地合を想定しておく必要があるものの、現状では中国コモディティ相場のトレンドは下向きであり、上海主導で東京ゴム相場も200円割れ定着を打診する流れになる。

チャート上では、一目均衡表の雲(201.00~213.90円)下限を改めて打診する展開に。同水準を下抜くと売り安心感が強まり易い。今年3月にも雲を割り込んだ後の値崩れが発生しており、雲下限、200.00円割れでダウントレンドが追認されることになる。一方、ここで雲にサポートされると、まずは上限までのリバウンドが打診される。


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物10日:コーンは総じて小幅続落、ポジション調整中心

CBOTトウモロコシ12月限 349.25セント(前日比0.25セント安)
CBOT小麦9月限     435.25セント(前日比0.75セント安)
CBOT大豆11月限      966.00セント(前日比0.75セント安)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は総じて小幅続落した。12日に米農務省(USDA)の需給報告発表を控える中、ポジション調整中心の小動きに終始している。やや調整売りが優勢だったが、本格的に売り込むような動きは見られなかった。逆に原油高を手掛かりに買い進むような動きもみられず、続落はしているがポジション調整中心の展開に留まっている。

時間外取引では349セント台を中心に揉み合う展開になったが、シカゴ時間入り直後には351.25セントまで上昇した。しかし、その後は短時間で戻り売り優勢の地合に回帰し、逆に348.25セントまで下落し、349セント水準で引けている。

USDA10月需給報告であるが、米国産の新穀期末在庫見通しは前月の23.35億Buから22.89億Buまでの下方修正が見込まれている。主に四半期在庫(9月1日時点)の数値を反映したものだが、イールドに関しては169.9Bu/エーカーから170.1Buまでの上方修正が予想されていることもあり、マーケットの評価は割れている。需給緩和状態が再確認されることと、在庫見通し下方修正のどちらが重視されるかで、短期の地合が判断されることになる。

産地では雨がちな天候も続いているが、ハーベスト・プレッシャーが着実に強化される中、引き続き戻り売り優勢の展開を想定している。トウモロコシの潤沢な供給環境からは350セント水準に割安感はない。少なくともここから大きく上昇する地合にはなく、300セント台前半がコアレンジになろう。


小麦相場は小幅続落した。新規手掛かりに乏しい中、調整売り優勢の展開になった。産地降雨による土壌水分環境の改善が、引き続き上値圧迫要因になっている。


<大豆>
大豆相場は小幅続落した。12日に米農務省(USDA)の需給報告発表を控える中、ポジション調整中心の小動きに終始している。中国向けに13万1,000トンの大口輸出成約が報告されたが、相場に対する影響は限定された。

時間外取引では370セント水準を中心に揉み合う展開になったが、シカゴ時間入り直後には買いが膨らみ、本日高値975.75セントを付けた。しかし、比較的短い時間で戻り売り優勢の地合に回帰し、引けにかけては安値964.25セントまで高値からは10セント幅の急落地合に転じている。ただ、前日比ではほぼ横ばいであり、いわゆる往って来い型の相場展開に留まった。

USDA10月需給報告であるが、米国産の新穀期末在庫見通しは前月の4.75億Buに対して4.47億Buが予想されている。四半期在庫(9月1日時点)を受けて旧穀の在見通しが引き下げられることになり、新穀にもその影響が及ぶことになる。一方で、イールド予想は前月の49.9Bu/エーカーに対して50.0Buになっており、潤沢な供給環境に変化は生じない見通し。在庫引き下げの動きを好感して上昇するのか、供給圧力を警戒して下落するのかで、大豆の短期地合が判断されるイベントになる。

大豆のマクロ需給環境からは大きく値上がりする必要性は乏しい。ただ、良好な輸出統計や産地降雨、更にはブラジルの乾燥懸念などが下値サポート要因として機能しており、決定打を欠いている。900セント台後半は戻り売り対応が基本になる値位置と評価しているが、他穀物相場との比較では突発的な上昇リスクを抱えることになる。

なお、本日は大豆ミール相場が改めて上昇し、大豆ミール買い・大豆油売りの裁定も再開されている。原油相場は上昇したが、パーム油の急落もあって、大豆油相場は軟調だった。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場10日:ダウは過去最高値更新、好業績を先取り

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比69.61ドル高の2万2,830.68ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同7.52ポイント高の6,587.25ポイント。7~9月期の企業業績に対する期待感が強く、ダウは過去最高値を更新する堅調地合になっている。Reutersは主要企業が4.8%の増益になると予想しており、ハリケーンの影響で収益環境は若干悪化するものの、事前の期待値が低いだけに株価に対してはポジティブな決算発表が続く可能性が高い。当然に逆に予想外の低調な決算になる可能性も残されているが、マーケットでは好決算を先取りする動きが優勢になっている。個別銘柄では、ウォルマート・ストアーズが4.5%高、キャタピラーが1.0%高、コカ・コーラが1.0%高、ユナイテッド・ヘルスが0.8%安、シスコシステムズが0.6%安、P&Gが0.5%安。

<債券市場>
米10年債利回りは前日から0.010%低下の2.350%。米金融政策のタカ派評価を背景とした金利上昇圧力に一服感が見られる中、ポジション調整中心の展開に。これまでの反動でやや金利低下圧力が強くなったが、株高傾向が続いていることもあり、大きな値動きには発展しなかった。

<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1810ドルまでドル安・ユーロ高となった。特に目立ったドル売り委材料は見当たらなかったが、これまでの急激なドル高の反動からドルロングの手仕舞いが先行している。スペイン・カタルーニャの独立宣言を受けてのユーロ売りは限定されている。

ドル/円は、1ドル=112.42円まで小幅円高・ドル安となった。ドル高是正の動きが強まる中、ドル/円はやや上値の重い展開になった。スペイン・カタルーニャの独立宣言、北朝鮮情勢の先行き不透明感など、地政学リスクもドル/円相場の上値を圧迫した。
サンプル5
【2017.10.09】小菅努のコモディティ・デイリー分析
配信日:2017年10月10日 06時50分
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       小菅努のコモディティ・デイリー分析


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NY金概況と分析
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NY金9日:ドル安、北朝鮮リスクで続伸

COMEX金12月限 前日比10.10ドル高
始値 1,278.60ドル
高値 1,288.00ドル
安値 1,277.70ドル
終値 1,285.00ドル

ドル安、地政学リスクの高まりを背景に続伸した。国慶節の連休明けの中国勢の買いも報告されており、二けたの上昇になっている。

アジア・欧州タイムの段階で1,280ドル台前半まで値位置を切り下げ、本日高値は1,288.00ドルに達している。ニューヨークタイム序盤は戻り売りに下押しされたが、1,281.80ドルまで下押しされるのに精一杯であり、引けにかけては再び1,280ドル台中盤まで切り返している。

本日は特に注目度の高い経済指標の発表などはなかったが米金利低下・ドル安が促されたことが金相場をサポートした。ボストン連銀ローゼングレン総裁が段階的な利上げの必要性を訴えるなど、タカ派の米金融政策見通しは維持されているが、米金利上昇・ドル高に息切れ感が見られることが金相場をサポートしている。

一方、北朝鮮情勢に対する警戒感の高まりが改めて金相場をサポートしている。10日は北朝鮮労働党の創建記念日であり、北朝鮮が何等かの挑発行動を取る可能性が警戒されている。トランプ米大統領は軍事行動の可能性を強く示唆する発言を繰り返しており、コーかー米上院議員(共和党)は「第三次世界大戦への道」に導く危険を冒しているとの警告を行っている。訪朝したロシア議員からは米西海岸も射程に入っているとの報告が行われたばかりとあって、北朝鮮発の安全資産に対する退避需要発生が警戒されている。

通常のミサイル発射実験であれば金相場に対しては一時的な押し上げ要因に留まる可能性が高いが、トランプ米大統領の本気度が読めないこともあり、かねてから警告していたグアム沖に対するミサイル発射といった更に危機レベルを引き上げる動きが見られると、一気に米朝軍事衝突のシナリオが現実化する可能性も残されている。18日には中国共産党大会の開催も控えており、これから2週間程度は地政学リスクに対する警戒レベルを引き上げておく必要がある時間帯になる。

基調としては、米金融政策の正常化圧力を背景としたダウントレンドと評価している。米株式市場を見ても本格的なリスクオフ圧力が発生している訳ではない。ただ、北朝鮮情勢に関して先行き不透明感を高めるようなヘッドラインが入っている間の金相場は下値はサポートされることになり、瞬間的な上昇リスクも抱えることはこれまで同様である。

チャート上では、1,250ドルの節目と200日移動平均線(1,251.50ドル)が重なっていることで、同水準でのサポートは強いとの指摘もやや目立つ状況にある。


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NY白金概況と分析
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NY白金9日:小反発、地政学リスクへの警戒感を反映

NYMEX白金1月限 前日比1.50ドル高
始値 918.60ドル
高値 925.00ドル
安値  914.50ドル
終値 918.20ドル

ドル安、地政学リスクの高まりで金相場が続伸する中、白金相場は小幅リバウンドした。前日比ではほぼ横ばい状態に留まり、安値更新サイクルも維持されているが、金相場につれ高している。

アジアタイムの925.00ドルをピークに、欧州タイムには920~923ドル水準まで軟化し、ニューヨークタイム入り後は更に914.50ドルまで下値を切り下げた。これは7月14日以来の安値更新になる。ただ、取引中盤以降は金相場の切り返しと連動して白金相場でも安値是正の動きが強まり、910ドル台後半までリバウンドして引けている。引け値ベースでは辛うじて前日比プラスになっている。

金相場が二桁高となったことと比較すると上げ幅は限定されており、下値切り下げのサイクルも維持されている。安値からの切り返しも5ドル前後と決して大きくはないが、基調は金相場と連動している。9月上旬以降は米金融政策のタカ派評価を背景に急落地合を形成していたが、足元では北朝鮮の地政学リスクが蒸し返されており、米金融政策環境とかかわらず上振れするリスクが浮上している。10月10日は北朝鮮の労働党創建記念日、同中旬には米韓合同軍事、18日には中国共産党大会と北朝鮮が挑発を行う可能性が高い時間帯になることが、マーケットの警戒感を高めている。トランプ米大統領も軍事行動の可能性を強く示唆する発言を繰り返しており、改めて米朝軍事衝突のリスクが安全資産に対する退避需要を作り出しており、金相場主導で白金相場も地合を引き締めている。

基調としては、引き続きダウントレンドになる。米実体経済は底固い一方、減税などトランプ政権の政策が動き出す兆候が増えており、米国株も過去最高値圏での取引が維持されている。仮に北朝鮮がミサイル発射などを行っても、現段階では白金相場に対して一時的な押し上げ圧力に留まる可能性が高い。ただ、北朝鮮
が実際にどのような行動を取るのかは読みづらく、更にはトランプ政権の対応にも不透明感が強まる中、地政学リスクがテーマ化されている時間帯には金相場と同様に白金相場も下げ渋り、状況によっては瞬間的な上振れリスクを抱えることになる。

南アフリカ通貨ランドが対ドルで4月11日以来の安値を更新するなど、コスト環境には強力な押し下げ圧力が働いている。本日は米長期金利が低下しているが、南アフリカからの資金流出傾向には変化が見られない。ただ、金相場の動向を無視して大きく売り込むまでの勢いはなく、引き続き金相場と連動した展開が基本になる。


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NY原油概況と分析
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NY原油9日:小反発、OPECが減産延長を示唆

NYMEX原油11月限 前日比0.29ドル高
始値 49.25ドル
高値 49.79ドル
安値 49.13ドル
終値 49.58ドル

石油輸出国機構(OPEC)バルキンド事務局長が国際原油需給リバランスの進展を報告したことを受けて、押し目買い優勢の展開になった。6日の急落に対して小幅高に留まっているが、50ドル割れから一気に値崩れを起こすことは回避されている。

アジアタイムは49ドル台前半を中心とした取引になり、欧州タイム入り後は一時49.13ドルまで軟化している。しかし、ニューヨークタイム入り後は押し目買い優勢の地合に転じ、49ドル台後半までリバウンドしている。序盤は高値で利食い売りが膨らむ場面もみられたが、押し目は着実に買い拾われており、本日高値は49.79ドルに達している。50ドル台を回復するには至らなかったが、一定の底固さを示すことには成功している。

OPECのバルキンド事務局長は、協調減産と力強い需要を背景に、世界の石油市場がバランスを取り戻しつつある明らかな証拠があると述べた。在庫減少はオンショアとオフショアの双方で続いていると報告されている。また、2018年には「特別措置」を講じる可能性があるとして、減産期間延長に向けた協議が行われていることも再確認されている。まだ最終合意の報告は行われていないが、11月30日のOPEC総会にはこれまでよりも多くの産油国が加わる可能性があるとして、協調減産体制について時間のみならず量的にも強化が行われる可能性が示唆されている。

バルキンド事務局長の発言内容はこれまでと大きく異なるものではないが、改めて需給リバランスの進展状況を報告し、更には協調減産体制の強化・延長の可能性を示したことが、マーケットでは素直に評価されている。ただ、同報告を受けて本格的に買い進むような動きまではみられず、現状では底固さを確認する程度のレベルに留まろう。

熱帯性暴風雨Nateは既にカナダまで抜けている。石油生産施設に対して一定の影響が生じたが、9月の大型ハリケーンのような大規模な被害は報告されておらず、マーケットの関心は高まらなかった。

50ドル台では利食い売りが膨らみ易い一方、改めて売り込むようなテーマ設定は難しく、決め手を欠いている。ただ、世界的な在庫調整の流れが続いていることを考慮すれば、押し目買い優勢の地合に変化は生じない見通し。現段階ではシェールオイルに対する増産プレッシャーも抑制されており、50~55ドル水準は現実的な価格ターゲットであり、同水準を維持することは可能とみている。


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東京ゴム概況と分析
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東京天然ゴム9日:休場


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シカゴ穀物概況と分析
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シカゴ穀物9日:大豆反落、新規材料乏しいが調整売り優勢

CBOTトウモロコシ12月限 349.50セント(前日比0.50セント安)
CBOT小麦9月限     436.00セント(前日比7.50セント安)
CBOT大豆11月限      966.75セント(前日比5.50セント安)

<トウモロコシ/小麦>
トウモロコシ相場は総じて小反落した。ハーベスト・プレッシャーが上値を圧迫する中、総じて調整売りが優勢になっている。ただ、産地の一部では降雨が観測されていることで収穫の遅れに対する警戒感も強く、明確な方向性を打ち出すには至っていない。期先の一部限月は続伸している。

時間外取引では351.75セントまで上昇した後、じり安の展開になった。シカゴ時間入り後は348.00セントまで軟化したが、引けにかけては一時350.00セントまで切り返すなど下げ渋り、前日比ではほぼ横ばい状態に留まっている。

週末も収穫作業の進展が警戒される中、上値は重い。ただ、一部産地で降雨が観測される中、収穫進捗率の急伸はないとの見方が強く、本格的に売り込むような動きは限定されている。これから長雨や早霜などが生産障害をもたらすリスクは限定されているが、降雨が天候リスクと評価されている以上は、改めて乾燥した天候が収穫作業の加速を促すまで、トウモロコシ相場の値下り余地は限定されることになる。

既に12日の10月需給報告にマーケットの関心はシフトし始めているが、ハーベスト・プレッシャーが着実に強化される中、引き続き戻り売り優勢の展開を想定している。トウモロコシの潤沢な供給環境からは350セント水準に割安感はない。少なくともここから大きく上昇する地合にはなく、300セント台前半がコアレンジになろう。


小麦相場は急反落した。米穀倉地帯南部の降雨で土壌水分環境が改善していることが嫌気され、戻り売り優勢の展開になる。チャート環境の悪化を手掛かりとした売り圧力も強かった。


<大豆>
大豆相場は反落した。前週の堅調地合を受けて戻り売り優勢の展開になった。米産地の降雨、ブラジルの乾燥といった天候リスクは維持されているが、短期的な上げ過ぎ感から買い玉整理の動きが優勢になった。

時間外取引では一時977.00セントまで上昇した後、970セント台を割り込む急落地合になった。シカゴ時間入り後は押し目買いで一時975.75セントまで切り返したが、引けにかけては改めて売り込まれており、本日安値965.25セントを付けて引けている。

米産地では引き続き降雨が観測されており、収穫作業の遅れに対する警戒感がある。一方で、ハーベスト・プレッシャーは着実に強化されており、実際にトウモロコシ相場は売り優勢の展開になっている。週末の気象環境にも特に目立った変化はみられず、強弱感が交錯する不安定な地合が維持されている。

本日は、堅調地合が目立った大豆ミール相場も急落するなど、全般的に調整売り優勢の展開になっている。大豆ミール買い・大豆油売りの裁定解消で大豆油相場は逆に地合を引き締めているが、大豆相場は素直に調整売り優勢の展開になっている。

大豆のマクロ需給環境からは大きく値上がりする必要性は乏しい。ただ、良好な輸出統計や産地降雨、更にはブラジルの乾燥懸念などが下値サポート要因として機能しており、決定打を欠いている。900セント台後半は戻り売り対応が基本になる値位置と評価しているが、他穀物相場との比較では突発的な上昇リスクを抱えることになる。


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金融市場概況と分析
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NY金融市場6日:コロンブスデーでダウは小動き

<株式市場>
ニューヨーク株式市場は、優良株で構成されるダウ工業平均株価が前日比12.60ドル安の2万2,761.07ドル、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数が同10.45ポイント安の6,579.73ポイントとなった。コロンブスデーの祝日で薄商いとなる中、前日終値を挟んでの小動きに終始した。北朝鮮情勢に対する警戒感が上値を圧迫するも、本格的なリスクオフ圧力が発生するには至らなかった。7~9月期決算待ちのムードも強く、本日はポジション調整中心の小動きに終始している。個別銘柄では、ウォルマート・ストアーズが1.9%高、ダウデュポンが0.7%高、IBMが0.6%高、GEが3.9%安、ナイキが1.7%安、ゴールドマン・サックスが1.3%安。


<債券市場>
コロンブスデーのため休場。


<外国為替市場>
ユーロ/ドルは、1ユーロ=1.1742ドルと小幅ドル安・ユーロ高に。コロンブスデーで休場となる中、特に目立った動きは見られなかった。若干ドル高是正の動きが優勢になるも、薄商いの中でのポジション調整に終始している。

ドル/円は、1ドル=112.63円とほぼ横ばい。コロンブスデーでニューヨーク市場、体育の日で東京市場が休場となる中、ポジション調整中心の小動きに終始している。北朝鮮情勢に対する警戒感が蒸し返されているが、円高圧力は限定されており、大きな値動きはみられなかった。

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